検定途中の教科書閲覧問題で広島県内の教員が144人関与

教科書会社が教員などに検定途中の教科書を閲覧させたり金品を渡したりしていた問題で、広島県内でも関与した教員などがのべ144人いることがわかり、県教育委員会が詳しい調査をしているという。この問題は、小中学校の教科書を作る12社が外部に見せることが禁じられている検定途中の教科書を、教員などに閲覧させたり、現金や図書カードを渡したりしたもので関与した教員などは、全国で5157人に上るという。

県内では、中国地方で最も多い144人の教員などが検定途中の7社の教科書を閲覧していて、65人には4社から謝礼が支払われたほか、別の1人は、閲覧をしていないものの金品を受け取っていたという。文部科学省は、教科書採択の公正性や透明性に疑念を生じさせる不適切な行為だとして全国の都道府県の教育委員会に実態を調査するよう伝えていて、県教育委員会では金品を受け取っていた教員が教科書の審査や採択に関わっていなかったかを詳しく調べている。そのうえで調査結果を来月中旬までに文部科学省に回答することにしているという。県教育委員会義務教育指導課は、「金品の受け取りなどが事実だとすれば、大変重大な問題だ。しっかりと調査を行い、適正に対処したい」と話している。(NHK広島)


三省堂から現金えお受け取った校長を処分

教科書会社の「三省堂」が、検定途中の教科書を教員らに閲覧させて現金などを渡していた問題で、広島市教育委員会は現金5万円を受け取っていた市立中学校の59歳の校長を、戒告の処分にした。戒告処分を受けたのは、広島市の市立中学校の、59歳の校長。

市教育委員会によると、この校長は、平成22年9月に「三省堂」が東京で開いた英語教育に関する会議に出席し、検定途中の教科書の原稿をみて意見を述べ、その謝礼として、現金5万円を受け取ったという。市教委は、教科書の選定に関わる立場ではなかったものの、疑念を抱かれる不適切な行為で報告もなかったとして、2月9日付けで戒告の処分にした。

この校長は、すでに謝礼金を会社側に返還していて市教委の聞き取りに対し、「英語教育について学びたい一心で出席したが、軽率だった」と話しているという。校長が現金を受け取っていたことについて、市教委の花岡潔服務担当課長は記者会見で「教育行政の信頼を損なう行為で大変申し訳ない。信頼回復に努めたい」と述べた。教科書会社が検定途中の教科書を閲覧させたり金品を渡したりしていた問題では、三省堂のほかにも7社が県内ののべ144人の教員らに検定途中の教科書を閲覧させていたことが分かっていて、県教育委員会が詳しい調査を進めている。(NHK広島)

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