京セラディスプレイ広島工場が17年3月に閉鎖

京セラの子会社で液晶表示装置を製造する京セラディスプレイ(滋賀県野洲市)が2017年3月をめどに三次市にある広島工場を閉鎖するという。広島工場で生産している自動車の計器向け液晶表示装置の事業で赤字が続いているためだという。そのため、工場の従業員約180人は野洲市の本社工場などへの転勤か、地元での再就職を迫られることになる。

広島工場の昨年12月末時点での従業員数は178人で、大半が正社員。85%が三次市やその周辺の地元採用だという。京セラディスプレイは本社工場への転勤などで雇用を維持する方針を示している。

広島工場は、液晶表示装置の製造を手掛ける地元企業の広島オプトとして1980年に設立された。その後、液晶事業の強化を図る京セラグループが2012年に傘下にした経緯がある。

広島工場の主力商品は「STN液晶」と呼ばれ、構造が比較的単純なため安価な点が強みだった。」だが、最近は中国や台湾のメーカーの台頭で、より品質は良いが高額だった「TFT液晶」が値下がりして普及。広島工場の自動車向けの売り上げはピーク時の2004年の20%~25%に落ち込んでいるという。

約180人が働く三次市内有数の工場の撤退は、人口減少対策を最重要課題に掲げる市や地元の経済に影を落とすことになる。前身の広島オプト時代の2004年ごろは、パートなども含めて最大約600人の従業員がいたという。三次商工会議所は一昨年末、工場長から閉鎖の方向性を告げられていた。市商工労働課は、閉鎖に伴う税収の落ち込みなどを懸念している。

同社が所有する建屋や、広島オプトの発祥であるミヨシ電子(兵庫県川西市)の子会社が持つ敷地約2万2千平方メートルの行方も焦点となりそうだ。(中国)



京セラディスプレイ広島工場
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