横川駅高架下店舗消滅へ

広島市西区のJR横川駅東側のガード下に、半世紀前にできた市営店舗エリアを、広島市が17年3月末で廃止する方向で約50の商店に立ち退きを求めるという。敷地を所有するJR西日本が高架橋の耐震工事をするためだという。工事後にはJR側が店舗スペースを設ける計画だが、商店主たちは客離れや廃業を懸念し、反発を強めている。市は24日に説明会を開く。

横川の市営店舗は高架橋建設に合わせ、1963年、68年に順次できた。当初は太田川放水路の建設をはじめ、公共工事で立ち退きを強いられた商店などの移転先だったが、その後一部転貸されてきた。

市によると、市はJR西日本に年間1500万円の借地料を支払い、商店には民間相場の3分の1程度の家賃で貸しているという。今は50店舗のスペース(各18~43平方メートル)のうち、飲食を中心に47店舗が入居している。「エキチカ」で「赤ちょうちん」が並ぶレトロな雰囲気が、会社員や若者を引き付けている。

JRは2017年4月から約2年かけて老朽化した高架橋の耐震補強工事を計画。両者の賃貸借契約でJRが工事をする際は、市が更地に戻して無償で返還するようになっているという。JRが自前で店舗スペースを造るため、市は廃止することにしたという。

市は希望する入居者には、別の市営店舗を紹介する方針。JRは立ち退きに伴う支援金を支払うほか、新たな店舗の入居条件を優先的に説明するという。

商店側は「新たな店舗になると賃料が跳ね上がり、商売がなりたたない」「廃業する店もあるのでは」との声があがる。

ガード下の商店でつくる「横川新宿商店街」の理事、三浦さん(72)は、「東京の新宿のように発展すればと名付けた商店街。長年まちづくりに貢献したのに横暴だ」と批判している。(中国)



横川新宿商店街



横川駅高架下店舗閉鎖で説明会

1月24日、広島市西区で市やJRの担当者が、営業している店舗を対象に説明会を開いた。このなかで市は、希望者には市が管理する別のスペースを紹介するとしたほか、JR西日本からは一定の額を支援金として支払うとともに、3年後に同じ場所に新たに整備する商業スペースに優先的に入れるよう配慮すると説明した。

これに対し、出席者からは「詳細も知らせず突然立ち退けと言われても納得できない」と反発する意見や「築き上げたものを損なわないかたちで工事ができないか、もう一度検討してほしい」といった意見が相次いだという。広島市の担当者は「今回の意見も踏まえJRと協議を進めるとともに、丁寧に説明しながら理解を得られるよう努力したい」と話したという。(NHK広島)
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