陰湿でいい加減な広島労働社会で技能実習生がボロボロになって帰国

フィリピンから広島に来ていた2人の技能実習生が11月下旬、実習期間を1年残して帰国した。高度な技術を身に付け、家族に十分な仕送りをしようと来日した。しかし、契約外の業務や事実上の「解雇」など、現実はかけ離れていたという。未払い賃金を求めて提訴した2人は、近く本来働けたもう1年分の賃金を求める訴えを起こすという。いい加減な広島労働社会はいつまでたっても懲りずに悪事をはたらくようだ。


セブ島出身で溶接作業員だったマナタッド・カルビン・デ・ヘススさん(30)と、リナオ・ジョナタン・ソローニョさん(29)は、2013年11月に3年間の実習予定で来日し、広島県内の会社に雇用された。

訴状などによると、実習目的は溶接だったが、実際には自動車の解体をしていたという。アルバイトや内職を命じることは禁止されているが、終業後や休日には1本50円でタイヤの洗浄をさせられた。

2人は同社工場内の2階の一室が居室。他にも2人の実習生がいた。給料は最低賃金で算定し、改定に伴う上昇分は家賃に転嫁された。手取りは月8万円前後。妻子への仕送りのために食費や雑費を切り詰め、月4万円から6万円を捻出した。

2人は「1階の仕事場と行き来するだけ。家族とのインターネット電話だけが唯一の癒しだった」と語る。

2人は仕事や待遇などに疑問を感じ、2014年5月に労働組合スクラムユニオン・ひろしまに加入。ユニオンによると、会社側に団体交渉を求めると、ユニオンからの脱退を迫られたという。2015年9月に広島地裁に提訴。10月に雇用契約の終了を通知された。会社側は争う姿勢だという。

2人は「日本の印象はよく、生活も楽しみだった。帰国はとても残念」と語った。
(中国)

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