マンション傾斜杭打ち工事の旭化成建材による広島県内の公共施設

横浜市のマンションが「くい打ち工事」の施工不良で傾いた問題で、県などは10月28日、工事を担当した旭化成建材が広島県内で過去10年間に行った同種のくい打ち工事111件のうち、公共施設の件数を公表した。県立広島商業高校本館(中区)や尾道市立向島中学体育館などの学校施設、道の駅たけはら(竹原市)などがあった。実際にデータ流用などがあったかどうかは、旭化成建材が来月13日までに調査するとしているが、県や各自治体でも書類点検を進めるという。

広島県によると、旭化成建材から27日にリストの提供があった。県関連施設は5件あり、目視で建物の傾斜や大きなひび割れがないかなどを確認したが、異常はなかったという。

東広島市では、同市と竹原市、大崎上島町でつくる「広島中央環境衛生組合」が所有する、ペットボトルなどの処理施設「賀茂環境センター」が該当。尾道市は向島中学体育館など2件が、竹原市では1件が旭化成建材の施工と判明した。廿日市市は1件、三原市も3件あった。

一方、施工実績が県内最多の35件だった広島市は「数字が独り歩きして市民の不安をあおるのを避けたい」として、市関連施設の内訳や名称を公表しなかった。

尾道・三原市を除く、該当施設があったと公表した各市によると、目視点検では異常は見つからなかったという。

県は旭化成建材から施工時に提出を受けた報告書を基に、関連施設の書類点検を開始。現時点で不審な点は見つかっていないという。ただ、同社の内部報告書と提出された報告書の内容が異なる恐れもあるため、県は「最終的な安全確認は旭化成建材の書面調査の結果を待ちたい」としている。

旭化成建材が「くい工事」で関わった主な関連施設

広島県:広島商業高校(中区)、庄原実業高校屋内運動場(庄原市)、広高校校舎(呉市)、小田浦加圧ポンプ所(尾道市)、栽培漁業センターかき増産施設(竹原市)

広島市:件数・施設名は非公表

呉市:同上

福山市:0件

三原市:3件(施設名は非公表)

尾道市:尾道西消防署、向島中学

東広島市:賀茂環境センター

廿日市市:1件(施設名は非公表)

竹原市:道の駅たけはら

※公表の判断はいずれも10月28日時点

(毎日)
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