広島カープが中日に負けてCS逃す

10月7日の広島対中日戦がマツダスタジアムで行われ、この試合に勝てば3年連続でCS進出が決まるはずだった。先発の前田投手が7回を無失で抑えたが、0-0で迎えた8回、2番手の大瀬良投手が打ち込まれて2点を失い、3番手の中崎投手も1点を失い、合計3点を失った。広島カープの打線は、中日投手陣の前に初回の1安打のみに終わった。大瀬良投手がベンチで泣いているようだったが、実にしんみりとした試合だった。

この試合結果だけをみると、なぜ緒方監督は前田投手を変えたのかという采配に疑問が残るのだが、それ以前にカープ打線の弱さが目立つ。今シーズンのチームとしての防御率はセ・リーグの中で2位だから、投手陣はそれなりに結果を出していると言える。しかし、打撃でみると、チーム打率はセ・リーグの中でワースト2位。さらに目立つのが三振で、ワースト1位だ。

選手個人に与えられる賞についても、前田健太投手(27)が15勝をあげて、2010年以来となる最多勝のタイトルを獲得した。しかし、打撃部門では何も聞かない。

今の広島カープの打撃陣にはスター選手がいない。優勝するためには今の選手を強化すればいいが、そう簡単ではない。近道は新たな戦力補強が必至となる。

監督としての采配はどうだったのだろうか。

昨年の野村監督時代から緒方監督に引き継がれ、当初は期待もされてスタートした。しかし貧打に悩まされ続けた広島カープについて最近、地元紙で奇妙なコラムを出した。それは、巨人に2-0で敗れ、広島カープのセリーグ優勝が消滅した日だった。その内容については今のカープをそのまま映しているように見えた。


球炎

船長と機関長が連携を欠く船は、航海の安全性が疑わしい。混セの荒波にもまれ、浮き沈みを重ねた緒方カープはそんな船のようだった。監督と新井打撃コーチの意思疎通は極めて乏しく、攻撃の指揮系統は一本化できずじまい。貧打で大失速し、目的地へたどりつけなかった。

強力打線を築きたい。思いは共通しており、指導への熱意も高いものを感じる。カープ一筋のたたき上げと、パ・リーグ出身の天才肌。そりが合わないのは仕方がない。お互いにやりづらさもあるだろう。攻撃をつかさどるトップ2の会話のなさで、やりづらかったのはナインである。

ベンチやグラウンドでお互いを避け合うような姿に、気をもむ選手は少なくなかった。戸惑い、迷い、混乱・・・。開幕前に生じたさざ波は波高を増し、一体感のある攻めは生まれなかった。

首脳陣が仲良しグループであっては困る。考え方が違えば、指導方針や選手の起用法、オーダーや作戦など、異なる意見が飛び交って当然だろう。それをぶつけ合うことなく、波風立てずに済ませてきた成れの果てに打線がさっぱり機能不全。勝負どころで推進力は絶え、24年連続のV逸に沈んだ。
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