広島で就活していた山口組系元組員

広島県警や暴力追放県民会議などでつくる県暴力団離脱者社会復帰対策協議会には、離脱や就職を望む組員を保護し、企業を紹介する制度がある。県対策協が企業紹介を強化する背景には、近年、組員の離脱者が目立っていることや、離脱後に職に就けず、犯罪に走りがちな実情もあるという。


広島市内の住宅解体現場で、かつて指定暴力団山口組系の組織に属していた男性(33)がヘルメット姿で作業に汗を流す。週4~6日の勤務を始めて約1年。「先輩から怒られると、最初はむっとした表情が出ていたけど、最近はなくなってきた。人間が丸くなってきたんですかね」と笑う。

男性は静岡県出身。中学2年の時に児童養護施設に入ったのをきっかけに「親に捨てられた」と非行に走り、20歳から県内の暴力団事務所に出入りするようになった。恐喝などの事件を起こして刑務所にも入った。

出所後に別の暴力団に入ったが、母親が体調を崩し、兄貴分との折り合いも悪くなって嫌気が差し、27歳の時に組を抜けた。ただ、仕事を確保するのは大変だった。正社員の採用が決まりかけた工場では、健康診断時に全身の入れ墨がばれて不採用となった。別の飲食店のアルバイトでも、組を抜ける際に傷をつけた手を見られると、「もう来なくていいよ」と言われた。

生活は荒れ、覚せい剤を使うようになり、売人まがいのことをして日銭を稼いだ。覚せい剤取締法違反罪で実刑判決を受け、広島刑務所に収監された。(中国)
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