広島少年院の元暴力首席専門官に有罪判決

5年前、広島少年院で収容されていた少年に暴行を加えたとして、特別公務員暴行陵虐の罪に問われ、無罪を主張していた元首席専門官・向井義被告(49)に、広島地方裁判所は執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。当時16歳の少年の首をシーツで絞めたうえ、塩素ガスのようなものを発生させた袋を顔に近づけて、「吸ったら死ねるぞ」と言ったなどとして、特別公務員暴行陵虐の罪に問われていた。

公判で向井被告は起訴内容を否認し、弁護側も向井被告の行為は、最先端の理論をもとにした体験型の指導だと主張していた。判決で広島地裁は、被害少年の証言などから首をシーツで絞めてはいないものの巻きつけて自分で絞めるよう申し向けたと認定。有毒ガスの発生は認められないが、そのように装ったと認定した。そのうえで、「緊急的な処置が必要だったとはいえ、一方的に死の恐怖心や不安感を与えた」「効果はあげているが指導としての許される限度を超えている」などと指摘、懲役10か月・執行猶予3年を言い渡した。(RCC)

向井被告は2005年9月16日夕、広島少年院の体育館で当時16歳の収容少年の首にシーツを巻いて絞め付け、「遺書」を書くよう迫った。拒まれると洗濯棟で2種類の洗剤を混ぜて発生させた塩素系ガス入りの袋を顔に近づけ「これを吸ったら死ねるぞ」などと言った。手助けした教官については「絶大な権限を持つ被告に誰も逆らえず、言われるままやっていた」という。地検によると、向井被告は被害少年と別の少年が私語で自分のことを「殺してやる」などと発言したと聞き逆上。同罪で既に起訴した元法務教官4人=懲戒免職=のうち、野畑勝也被告(32)ら教官7人前後を連れ、その目の前で少年に暴行を加えた。(共同通信)

向井 広島少年院

向井3
  向井被告の横顔

 
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