子供の暴力・深夜外出は親の責任

大阪の寝屋川で中学1年生の2人が殺害された事件で、中学生らが深夜に出歩いていることが報道された。マスコミ報道、特にテレビでは、深夜にタムロしている子供たちに声を掛けなかった「われわれ大人の責任だ」などとしている。犯人が悪いのは当然だし、親は被害者という立場だから、公に批判できないのも仕方がないのか。

しかし、深夜に家を外出してタムロしていることが問題だという考えも当たり前のようにある。家庭事情から親の目が行き届かないという理由も、事件が起きてからでは虚しい。未成年者が深夜に行動した結果、殺害されるという事件は後を絶たないが、家庭、家族、親は、どのように子供と接したらいいのだろうか。結論としては、いかに親が本気で子供に接することができるかということだろう。確かに10代のころ、夜遅くまで外出していたら、親にひどく怒られた記憶がある。それ以来、定時には帰宅するようになった。

そんなことから参考になりそうな記事があったので、以下、朝日(2011年3月)から引用してみたい。記事は親の言うことを聞かない子供の暴力を扱っているが、「暴力」を「深夜外出」に置き換えて読んでみたいところだ。


【子の暴力は絶対ダメ、毅然と。手を出されたら「一緒に暮らせぬ」と警告せよ】
中国地方の40代の母親は、高校2年の長男から暴力を受けている。中学2年のころから始まった。母親が生活態度を注意する程度でも、殴ったり背中を蹴ったりする。ひどいときには、顔を殴られ、母親は入院したこともあるという。

学校の先生に伝えると、暴力がひどくなると思い、相談していない。県や市の相談窓口でも、具体的な対応方法は教えてもらえず、うつ状態になった。「学校でうれしかったことがあると、報告することも。暴力が毎日続くわけでもなく、どう対応すればいいのかわからない」。

思春期の問題に詳しい精神科医の斉藤さんによると、親が子供の心を傷つけたり追い詰めたりした結果、暴力をふるうことも多い。子供への対応を間違えると、どの家庭でも起こりうる。まず親が、悪い刺激を与えないよう注意したい。

では、暴力をふるうようになったら、どうすればいいのか。斉藤さんは「暴力の頻度や程度は関係ない。『暴力は絶対に困る。次に暴力をふるったら、もうあなたとは暮らせない』と、子供に言って」という。また、「夫からの暴力は我慢しなくていい、という社会的な合意があるが、子供からの暴力は、親が耐える傾向がある。我慢せずに徹底拒否してほしい」と訴えた。


【エスカレートしたら一時避難し毎日電話をせよ】
それでも暴力を繰り返して、家族がけがをしたり、家財道具が壊れたりするなど、エスカレートしたときにはどうすればいいのか。斉藤さんは①他人を家に入れる②警察に通報する③家族が避難する、を挙げる。

①は親族の婚約者など、家族ではない人に同居してもらう。第三者がいると、暴力が止まるケースが多いという。

②は「絶対に許さない」という態度を示すパフォーマンスのひとつ。逮捕されてしまわないよう、近くの警察署の生活安全課などに前もって相談しておくのもいい。暴れたその日に通報し、親族ではない人が駆けつけるのがポイントだ。

③は一時的に、ホテルや親族宅に非難すること。この場合に大切なのは、毎日、子供に電話すること。子供は、家族がいなくなった当初は泣いて謝るが、しばらくすると怒り始める。さらに時間がたつと投げやりになる。この時点で一時帰宅を始め、暴力がなければ、帰宅回数を増やして沈静化を待つ。

斉藤さんによると、暴力も思春期の退行のひとつ。子供の甘えたい欲求は、スキンシップではなく、会話で満たすようにする。暴言を吐く子は、本人も理不尽なことを言っているとわかっている。「親への恨み言は、事実無根でも聞いてあげてほしい」という。親に構ってほしくない子供はいない。「子供に無視されると放っておく親が多いが、そこを一歩踏み越えて話かけてください」と語った。
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