川内原発再稼働開始~管直人元首相が街宣車に乗って抗議

8月11日、九州電力による川内原発が稼働し始めた。福島第一原発事故後に設けられた新規制基準に適合した原発の再稼働は全国初となり、1年11カ月ぶりとなる。もはや安全神話が崩れた原発施設だが、今後の推移が気になるところだ。

そんな中、あの民主党元代表で元総理が川内原発に降り立った。福島第一原発事故では、現地に乗り込み、現場を混乱させて原発事故の終息を遅らせたとも言われている。

8月10日午前11時15分ごろ、民主党の管直人元首相は、川内原発正面ゲート前で、街宣車の屋根に乗って再稼働阻止を叫んだ。九州電力川内原発の再稼働で、衆院議員の菅直人元首相は薩摩川内市を訪れ、川内原発周辺で抗議集会に参加した。市民団体の代表らと行動を共にし、「原発のない日本を私たちの手でつくろう」と協調を呼び掛けた。九電に対しては「社員一人一人が、再稼働や使用済み核燃料に対する責任を自覚すべきだ」と注文をつけた。(南日本新聞)



管直人 川内原発

管直人2



中国新聞では、「福島第一原発事故の教訓は生かされたのか」と下記のように書いている。詳細に至っては専門家でないと分からないが、万一事故が起きても、被害を最小限に抑え、終息に向けて対応してほしい。


電源喪失
福島第一原発では、地震で送電線からの外部電源が失われた後、津波で非常用発電機やバッテリーが水没し、ほぼ全ての電源を喪失したことが過酷事故への主因となった。電源確保は最重要課題だった。

川内原発では、海抜30メートル前後高台に複数の発電機を設置した。ようやく届いた電源車と設備との接続に手間取った福島第一原発の教訓から、川内原発では発電機と設備をあらかじめケーブルで接続。発電機用の燃料は1週間分備蓄している。


浸水対策
福島第一原発では、敷地高さを大きく上回る津波で、海沿いにある原子炉冷却用の海水ポンプが全滅したほか、各建屋の開口部から浸水した。津波で敷地内に散乱したがれきは、復旧作業を妨げた。

川内の原子炉建屋は海抜13メートルで、想定する最大の津波の高さが6メートルのため、大規模な防潮堤は設置しない。ただ、海水ポンプがある海抜5メートルの区域は防護壁で囲う。建屋には水密扉などの防水対策を施した。がれき撤去用の重機を配備して操縦要員も確保した。

福島第一原発では、原子炉冷却用の水不足に悩まされた。川内原発では複数の貯水タンクのほか、敷地近くの池や海水も使う。水を送るポンプや予備部品を準備し、使用済み核燃料プールへの注水や監視設備も増強した。


水素爆発
原子炉建屋の水素爆発は、専門家でさえ予測できなかった。爆発で原子炉冷却作業が中断し、けが人も出た。

川内原発では、原子炉格納容器内の水素を減らす装置を設置する。一方、放射性物質を減らした上で格納容器内の蒸気を排出するフィルター付きベントは新基準で猶予が認められており、未設置だ。


対応拠点
福島第一原発事故への対応では、敷地内に設けられていた免震重要棟が非常に大きな役割を果たした。

川内原発では、広さ6600平方メートルの免震棟が本年度中に完成予定で、それまでは広さ200平方メートルの暫定対策所を使う。


火山対策
川内原発では、周辺にある14の火山の影響を評価した結果、火砕流が敷地内に流れ込むような破局的噴火が原発運用期間中に起きる可能性は十分小さいとしている。もし予兆が観測されたら原子炉を止めて使用済み核燃料を運び出すとしているが、火山学者からは「予兆をつかむのは困難だ」との批判が出ている。(中国)
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