広島市民・原爆投下やむを得ず44%

被爆70年に合わせてNHKが行った世論調査で、広島と長崎に原爆が投下されたことについてどう思うか聞いたところ、広島市では「やむを得なかった」と答えた人が44%で、「今でも許せない」と答えた人を初めて上回った。

調査方法は先月、広島市や長崎市の20歳以上の男女を対象にコンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける方法で行い、広島市では1130人から回答を得た。

この中で「アメリカが広島と長崎に原爆を投下したことについて今、どう考えていますか」と尋ねたところ広島市では「今でも許せない」と答えた人が43%だった。これに対し「やむを得なかった」と答えた人は44%で、ごくわずかであるが数字の上では「許せない」と答えた人を上回った。

前回・5年前の調査から方法が変わったため、単純に比較はできないが、広島で「やむを得なかった」が「今でも許せない」を上回ったのは昭和50年の調査開始以来初めて。

「やむを得なかった」と答えた人は、男性では50%、女性では40%だった。また、年代別では、70歳以上が51%と高くなっている。

一方、全国の人を対象に行った調査では「今でも許せない」が49%、「やむを得なかった」が40%で、「許せない」と答えた人が上回った。

これについて広島大学大学院の布川弘教授は「核による戦争の抑止が期待されている世界情勢と、原爆が戦争を終わらせたという誤った認識が背景にあるのではないか。原爆投下がやむを得なかったという認識が広まることには大きな懸念がある」と話している。(NHK広島)
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