平和教育が根付かないヒロシマは不自然か?

「平和をどう伝えていくか」と題してNHKで放映されていた。子どもたちの3割強が、初めて原爆が落とされた国が日本であることを知らないし、原爆が投下された時刻が分かるのは約4割に留まるという。

広島県内の小中学生約500人を対象に調査したところ、15年前に比べ平和への知識や意識が著しく低下している。

そして、「日本の『平和』を巡る議論が重要なものとなっているのに、なぜこうした事態に陥ったのか」と議論していた。

ジャーナリストの津田氏は、「若い世代への伝え方に工夫が必要だ」と言い、比治山大学の森川准教授は、「教師たちは平和教育の大切さは理解しているが、学校現場の事情もある。時間も取れない」などと言っていた。

NHK広島の司会者が、「なぜ、被爆地ヒロシマで平和教育が根付かないのか」と言っていたが、これについて、数年前にも市内高校生の平和教育について、中国新聞で取り上げられており、そこでもこの問題の本質が書かれていた。

その特集記事というのは、神奈川県の主婦がインターネットで「憲法9条にノーベル賞を」と呼び掛け、5万人以上の署名を集めたが、その中て被爆地広島からの賛同者は目立たない、というものだった。

憲法9条と核兵器廃絶は、直接リンクしないという考えもあるが、被爆地ヒロシマでは運動と軌を一にしてきた。

しかし、1990年代に労働組合や社民党の力の衰えがあり、反戦・護憲運動が弱くなった。近年、中国や韓国との領土問題でナショナリズムが高まる中、平和運動をうまく対応させることが出来ていないのが現状だ。

広島市内で行われた平和ゼミナールでは、真面目に勉強する生徒ほど、外交問題や領土問題などで中韓に反感を持ち、軍事力が大切だと考える。原爆の悲惨さを伝えるだけでは興味が持てないし、平和教育は根付かないと、紹介されていた。

今までのやり方では通用しなくなった平和教育は、その有り方も問われる時代になったのだ。あるいは「平和教育」という呼び方が相応しいのか、考える必要もある。
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平和ねぇ
この国では、理不尽で一方的な暴力を抗うことなく甘受して、
黙って大人しく殺されることを「平和」と言うらしいからな。
2015年04月18日(Sat) 20:38












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