原爆投下したB29を撃墜し損ねた日本軍戦闘機?・被爆70年記念シリーズ第8弾

広島、長崎に原子爆弾を積んできたB29に対して、日本軍の戦闘機があわや撃墜一歩手前だったという記事を取り上げたい。この話を打ち明けた人物というのは、B29の一乗組員で操縦士の第五空軍・ウイリアム・ヘインズ曹長。当時、広島市上空に飛来したB29は3機とも4機とも言われているが、不思議なのは、この人物を調べてみたが、広島・長崎に飛来したB29の乗組員の中に名前が見当たらない。当時の記者が、誤って記事にした可能性もある。以下、朝日から引用。


終戦に近いある日、沖縄の基地にいたB29の乗組員から「危険任務の志願者」が募られた。ヘインズは航空士の一人に加わったが、やがてその任務が原爆投下であると聞かされた。この一撃こそは戦争を終結させる「ザ・ラスト・ブロー(最後の一撃)」なのだ。いつまで続くかわからない血の流し合いにピリオドを打つ重大な任務である。一日もはやい平和への使命なのだと思うと、我々は思わず勇みたった。

1945年8月6日午前3時、一人ずつ静かに起こされて飛行機に集合。三機で広島へ。飛行機の中にはぶ厚い綿の上に乗せられて問題の爆弾が不気味に光っていた。だれもが緊張しきってムダ口一つたたかない。

広島上空侵入前に、日本軍の戦闘機が42機現れたが、うち半数が落ちていった。我が方は、上ガイ機銃手が負傷し、最前部にいた私のほおを一弾がかすめた。忘れられないのは、こちらの機体をめがけて突っ込んできた「腹切り機」だ。眼前2、3フィートのところをかすめ、尾部がはげしく火をはきかけると、そのまま落ちていった。


ウイリアム・ヘインズ


広島市への原子爆弾投下任務に参加した機体
・エノラ・ゲイ(原爆リトルボーイ搭載)
・グレート・アーティスト(観測機材搭載)
・ ネセサリー・エヴィル(写真撮影)
・ストレートフラッシュ(広島天候偵察)
・ ジャビット3世(小倉天候偵察)
・ フルハウス(長崎天候偵察)
・トップ・シークレット(硫黄島でエノラ・ゲイのバックアップ機として待機)
※ バックアップ機はビッグ・スティンクであったという資料もある。



エノラゲイ乗組員
機長・操縦士:ポール・ティベッツ(Paul W. Tibbets, Jr.)
副操縦士:ロバート・A・ルイス(Robert A. Lewis)
爆撃手:トーマス・フィヤビー(Thomas Ferebee)
レーダー士:ジェイコブ・ビーザー(Jacob Beser)-長崎の原爆投下にも参加。
航法士:セオドア・ヴァン・カーク (Theodore Van Kirk)
無線通信士:リチャード・H・ネルソン( Richard H. Nelson)
原爆点火装置設定担当:ウィリアム・S・パーソンズ(William S.Parsons)
電気回路制御・計測士:モリス・ジェプソン(Morris R. Jeppson)
後尾機銃手・写真撮影係:ジョージ・R・キャロン(George R. Caron)
胴下機銃手・電気士:ロバート・H・シューマード(Robert H. Shumard)
航空機関士:ワイアット・E・ドゥゼンベリー(Wyatt E. Duzenberry)
レーダー技術士:ジョー・S・スティボリック(Joe S. Stiborik)

グレートアーティスト乗組員
機長:チャールズ・スウィーニー ( Charles W. Sweeney)
操縦士:チャールズ・ドナルド・オルベリー (Charles Donald Albury)
副操縦士:フレッド・オリビ (Fred Olivi)
航法士:ジェームス・バンペルト (James Van Pelt)
爆撃士:レイモンド・カーミット・ビーハン(Raymond "Kermit" Beahan)
無線通信士:エイブ・スピッアー(Abe Spitzer)
航空機関士:ジョン・D・カーレック(John D. Kuharek)
銃座担当士・副航空機関士:レイ・ギャラーガー(Ray Gallagher)
レーダー担当士:エドワード・バックレイ(Edward Buckley)
後部銃座担当士:アルベルト・デハート(Albert Dehart)
ルイス・アルヴァレズ(Luis Alvarez - 物理学者)

ストレートフラッシュ乗組員
機長:クロード・イーザリー (Claude R. Eatherly)
副操縦士:イラ・J・ウェザリー(Ira J. Weatherly)
航法士:フランシス・D・トニーヒル(Francis D. Thornhill)
爆撃士:フランクリン・K・ウェイ(Franklin K. Wey)
無線通信士:パスクアーレ・バルダサロ(Pasquale Baldasaro)
航空機関士:ユージン・S・グレネン(Eugene S. Grennen)
銃座担当士・副航空機関士:ジャック・ビバンズ(Jack Bivans)
レーダー担当士:アルバート・G・バースミアン(Albert G. Barsumian)
後部銃座担当士:ギレン・T・ナイスリー(Gillen T. Nicely)

フルハウス号乗組員
機長:Ralph R. Taylor Jr.
副操縦士:Raymond P. Biel
航法士:Fred A. Hoey
爆撃士:Michael Angelich
航空機関士:Frank M. Briese
無線通信士:Theodore M. Slife
レーダー担当士:Nathaniel T. R. Burgwyn
銃座担当士 兼副航空機関士:Richard B. Anselme
後部銃座担当士:Robert J. Valley
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