子分を従えて記者会見をした大塚家具会長の弱さと衰え

報道陣の前で、一人で立ち振る舞った大塚久美子社長(46)に対し、父である大塚勝久会長(71)は、自分のイエスマンである子分たちをズラリと並べて会見に臨んだ。このパフォーマンスを見た瞬間、創業者である大塚勝久会長の衰えからくる不安と弱さが見えた。そして今回の内紛劇で、一番困っているのは社員たちだ。

これを見て思い出したのだが、以前勤めていた会社で同じような経験をしたことがあった。上場会社だったが売上が低迷したために、親会社の役員(60位)と子会社の社長(50代後半)がついに対立し、親会社の役員が「自分を支持せよ」という証しのために、子会社の社員たちに書面に記名押印させ、社員数十人を引き連れて親会社の社長(70位)の元へ行ったのだ。

親会社のフロアには、役員と社員数十人が整列した。役員は「子会社の社長にふさわしいのは自分だ」と、親会社の社長に懇願した。親会社の社長は「社員の気持ちは良くわかった」等と言っていた。そのとき社員だった人たちは、なぜ、こんな騒動に付き合うことになってしまったのかと、本当に困り果てて、お互いに不満を言っていた。

結果は株主総会の後、反期を翻して社員を引き連れた役員が社長になった。親会社が首尾よく株主の委任状を取り付けたのである。

この件で、現社長側に付いた社員たちと、親会社の役員側に付いた社員の間で、軋轢が生じた。仕事も間々ならず、お互いが不信感を抱くようになった。売上も目立つほどではなく、社員も少なからず辞めていった。

この話はこれで終わりではなく、トップに就いた新社長だったが、経営能力の無さから、数年後には解任されることになる。そして、どこかに飛ばされた。会社とは生き物だから、昔は経営が出来たとしても、これから出来るとは限らない。

今回の大塚家具の問題は、経営陣が親子という同族ワンマン経営だから、経験談とは同じように比較は出来ないが、社員を多く引き連れているからと言って、今でも経営能力があるとは限らない。会見に引き連れられた社員たちは、保身のための行動であることは一目瞭然であり、ついでに言うと、上司から同席を促されていると思われる。

第三者から見た経営者の評価としては、大勢の社員を引き連れた大塚勝久会長よりも、一人で立ち回った大塚久美子社長の方に分があるように思う。仮に、大塚勝久会長が、株主から代表権を勝ち取ったとしても、長くは続かないだろう。それはすでに大勢の社員を引き連れてマスコミに晒さなければ、現社長に対抗出来ないということを証明したからである。
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Comment

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ある意味
婚礼や後の住まい計画に夢を売る商売だけに
今回の騒動はマイナスに思います。
確かに娘ひとりの会見は勇ましさをある意味感じ
親父さんはイエスマンばかり並べた異例にも思える
対立で、世間に恥を晒したものです。

昔の三井家の家憲に
同族は決して相争うことをしてはならぬ
というのがありますが、遅かれ早かれ
不足の事態が起こることでしょう。
2015年03月04日(Wed) 17:49












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