「日本人が追いかけてくる!」原爆投下参加で精神分裂症となった元米空軍将校・被爆70年記念シリーズ第4弾

かつて、広島と長崎の原爆投下に参加し、太平洋戦争の英雄とうたわれたが、自ら原爆を落としたという罪悪感から、極度の精神分裂症になり、強盗を働いたり自殺未遂を起こしたり、また、絶えず「日本人が自分のあとを追いかけてくる」などと幻想に悩まされた男がいた。

イーザリー

クロード・イーサリー(イーザリー)(イセリー)(Claude Robert Eatherly)元空軍少佐は、原爆を広島、長崎に投下する使命をおびて日本上空に飛来したB29爆撃機の乗組員の1人だった。戦後まもなく空軍を退役したが、原爆を落としたという罪悪感から、絶えず「日本人が自分のあとを追いかけてくる」という幻想に悩まされ、極度の精神分裂症にかかっていた。

それが一つの原因なのか、テキサス州西部の郵便局2ヶ所で強盗を働いた。このとき逮捕されたが、精神鑑定の結果は「狂人」と診断され、入院を命じられた。

その後、病院を出たイーサリー少佐は、テキサス州のバン・アルスタインという町で石油卸売会社を経営している兄のところへ身を寄せ、事務の仕事を手伝っていた。

ところがその彼が突然、行方不明になった。兄から捜索願いが出されてまもなく、ダラスの町でイーサリー少佐は逮捕された。それも食料品店に押し入り、二度目の強盗を働いた。しかし本人は、自分が何をしたのか全然記憶にないと言って、人を驚かせた。

連邦裁判所のウエード判事は「狂人」であるとの断を下したため、強盗容疑は棄却され、精神病の鑑定と治療のため、ワコー(ウェイコ)在郷軍人病院に監禁されることになった。

同病院のマケルロイ博士は、一昨年彼を鑑定したとき、「原爆を投下したという罪悪感に悩まされ、それがもとで慢性の重い精神分裂症にかかっている」と診断していた。

1945年 広島・長崎に原爆投下
1950年 自殺未遂
1950年 精神病院へ収容
1956年 郵便局に強盗に入る
1957年 刑務所出所
1959年 食料品店へピストルを所持強盗
1959年 精神病院に監禁
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