輸送艦「おおすみ」に激突したプレジャーボート「とびうお」に過失

広島県大竹市沖の瀬戸内海で昨年1月、海上自衛隊の輸送艦とプレジャーボートが衝突し、船長と釣り客の2人が死亡した事故で、運輸安全委員会は2月9日、プレジャーボートが輸送艦の針路を横切ろうとした際に衝突した可能性が高いとする報告書を公表した。報告書は「小型船との接近に対応できる余裕ある航行や、注意喚起信号を活用していれば、事故発生を回避できた可能性がある」と指摘した。

衝突したのは海自輸送艦「おおすみ」(8900トン)とプレジャーボート「とびうお」(5トン未満)。報告書によると、輸送艦が南進していた際、プレジャーボートが左舷前方から右に方向転換し船首近くに接近。輸送艦は減速し、右に回避する操作をしながら警笛を鳴らし、プレジャーボートも直前に減速か停止したとみられるが、輸送艦と衝突し、転覆した。

プレジャーボートは目的地の釣り場に向かうため、輸送艦の針路を横切ろうとした可能性もあるが、報告書は「船長が事故で死亡したため操船の意図は明らかにできなかった」とした。輸送艦の見張りは問題がなかったと分析した。

報告書は再発防止策として、小型船に対し、大型船が減速や停止に時間や距離を要することなどを踏まえ、大型船の動きを適切に監視し、至近距離を通過しないよう求めた。大型船についても、接近する小型船に注意喚起信号を活用するなどして事故防止に努めるよう促した。

衝突事故をめぐっては、第6管区海上保安本部(広島)が昨年6月、両船とも見張りが不十分だったなどとして、業務上過失致死傷などの疑いで、輸送艦の艦長やプレジャーボートの船長ら計3人を書類送検した。(産経)

おおすみ・とびうお 衝突

海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と漁船が衝突して転覆
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