石井みどり氏の後援会へ日歯連が5千万円迂回献金か

政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)が、2013年に支出した政治資金のうち、同年の参院選で擁立した石井みどり参院議員(自民、広島県出身、山口県出生)の後援会に計9500万円が渡っていたという。政治団体間の寄付の法定上限は年間5千万円だが、日歯連は、いったん別の政治団体に9500万円のうち5千万円を寄付し、そこから即日、石井氏の後援会に同額が寄付されていたという。日歯連内部からも、迂回献金ではないか、との批判が出ている。

政治資金収支報告書によると、日歯連は13年1月23日、10年の参院選で日歯連が擁立した西村正美参院議員(民主)を支援する「西村まさみ中央後援会」に5千万円を寄付。同後援会は同日、石井氏を支援する「石井みどり中央後援会」に同額を寄付した。日歯連は2カ月後、4500万円を石井みどり中央後援会へ寄付した。政治資金規正法は、政治団体間の寄付を年間5千万円までに規制している。

この上限は、04年に発覚した日歯連の自民党・旧橋本派への1億円ヤミ献金事件を機に設けられた。西村まさみ中央後援会の13年の収入は、この5千万円以外は、前年から繰り越した約11万円だけだった。(朝日)


「迂回献金」立件へ 公選法も抵触か 日歯連側「通常の後援会活動」
9月28日、日本歯科医師連盟(日歯連)から石井みどり参院議員(66)=自民=の関連団体へ渡った迂回献金の5千万円を含む資金のうち、約1900万円が平成25年参院選の支援者名簿作成費に充てられていたことが明らかになった。公示前のこうした支援者集めについては、公職選挙法が禁じる「事前運動」に抵触する可能性もあるが、日歯連側は東京地検特捜部に対し、「通常の後援会活動で、選挙運動ではない」と説明しているという。

政治資金収支報告書によると、「石井みどり中央後援会」は25年1月23日、西村正美参院議員(51)=民主=の関連団体「西村まさみ中央後援会」から日歯連の資金を原資とする5千万円を受領。石井後援会は同日付で、各都道府県の歯科医師連盟など関係団体へ「資料送付費」の名目で5万~65万円、計522万円を支払っていた。

関係者によると、これは支援者名簿を作成するための費用で、支払い後に東京都内で開かれた石井氏の支援体制を話し合う連絡会議で趣旨が説明されたという。その後、数十万人分の名簿が提出され、石井後援会は25年8月、「支援者名簿データ化費」として1334万円を計上。名簿は選挙期間中に電話で投票を依頼する「電話作戦」などで利用されたとみられる。

総務省などによると、事前運動の例として、「会員募集に名を借りて後援会結成趣意書を多数配った場合」などを挙げており、こうした呼び掛けに伴う支援者集めが、事前運動とされる投票依頼行為に当たる可能性もある。ただ、日歯連側は「あくまで後援会活動」と説明しているといい、特捜部が違法性の有無を調べている。

一方、25年の参院選で日歯連が石井氏陣営に対して負担した選挙費用は1億円以上に膨らむとみられる。日歯連は迂回献金の5千万円のほか、石井後援会へ25年3月に直接4500万円、24年にも4500万円を献金していた。他にも各都道府県の歯科医師連盟を通じて1億円以上が投入されており、総額は数億円に上る見通し。

関係者によると、会計責任者だった男性元副理事長は過去10年近くにわたり、日歯連の会計業務に携わっており、こうした資金移動にも主体的に関わっていたとみられる。さらに、25年の参院選では、石井氏陣営の出納責任者も兼務していたという。

公選法は出納責任者を連座制の適用対象と規定しており、買収罪などで罰金以上の刑が確定した場合、候補者の当選は無効となる。特捜部は迂回献金と断定した政治資金規正法違反のほか、公選法に触れる行為がなかったかどうかについて、詰めの捜査を進めている。(産経)


「迂回資金」で選挙用名簿 参院選前56万人分
9月28日、政治団体「日本歯科医師連盟」を巡る政治資金規正法違反事件で、日歯連が石井みどり参院議員(自民)=比例代表=を擁立した2013年参院選の半年前から全国の歯科医らに呼びかけ、約56万人分の支援者名簿を集めていたことが分かった。収集経費は同時期に日歯連から5000万円の「迂回寄付」を受けたとされる関連政治団体「石井みどり中央後援会」から支出されていた。東京地検特捜部は資金移動の目的や経緯の解明を進めている模様。

関係者の証言や内部資料によると、日歯連は13年1月31日、東京・日比谷公会堂で各都道府県・郡市区の歯科医師連盟代表者ら計約750人を集めた連絡会議を開いて石井氏の支援体制を確認した。会議で日歯連幹部は、会員1人につき5人を目標として4月までに支援者名簿を集め、選挙期間中に電話で投票を依頼する「電話作戦」に利用すると説明。全国で会員約5万人の10倍以上の約55万7000人分の名簿が集まり、石井氏は7月の参院選で約29万4000票を獲得して再選された。

政治資金収支報告書によると、日歯連は会議直前の1月23日、会長が代表を兼ねる他の政治団体に5000万円を寄付し、同額が即日、石井後援会に寄付された。後援会は同日、各地の歯科医師連盟などに名簿の送付経費として計約500万円を支出。その後も名簿データ化費用などとして名簿関連に少なくとも約2000万円を使っていた。

公示前に投票を依頼するような行為は公職選挙法で「事前運動」として禁じられている。日歯連側は「後援会活動で事前運動に当たらない」と説明している。

石井後援会は3月にも日歯連から4500万円の寄付を受けている。1月分と合わせると計9500万円になり、政治団体間の寄付の年間上限5000万円を超える疑いがある。13年のその他の収入は50万円程度しかなかった。(毎日)



ishiimidori.jpg
関連記事

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL