亀井静香氏が嫌った破壊王・小沢一郎氏がすがる山本太郎氏また分裂か

つくづく今の小選挙区比例代表制度というのは、国民の期待を裏切り、政治不信を助長させる欠陥制度だと思う。比例代表における敗者復活というマジックは、もうやめるべきだ。また、選挙のときに裁判官を罷免投票できる裁判官国民審査のように、衆参院の選挙で有権者が全国どこの立候補者に対しても、罷免投票できる制度を設けるべきかもしれない。

ところでマスコミは、衆議院選挙中、若い世代の投票率が低いと報道していたが、これは当たり前の話だ。まだ社会に出て間もない人は、当然に社会とのかかわり合いが薄いから、今の仕事を理解して一人前になることを会社から求められる。だから、この時期に社会に対して問題提起をする余裕など、ほとんどないのが一般的だ。逆に言うと、会社に問題提起などしてはならない。理由は上司から目を付けられるからだ。

しかし、そんな社会に出て間もない人も、仕事や人生のストレスから解放してくれるような、自分に近い世代がパフォーマンスなどをしてくれると、耳を傾けてしまう。それは、自分の仲間として受け入れられるのである。

以前、仕事で東京の新宿に出向いたとき、そこには山本太郎氏が、熱弁をふるっていた。少し辺りを見回してみた。周りには、選挙協力者もいた。その熱弁を囲って聞いていた人々は、若い年齢層かというと、以外にそうでもなかった。50代、60代、70代の男女が山本太郎氏の熱弁に聞き入っていた。その熱弁は、真剣そのもので、他の候補者にないような新鮮さも感じられた。

山本太郎 渋谷
この画像は2013年7月に渋谷を訪れたときに撮影(クリックで超拡大)

有権者は、支持している候補者がいない場合や、これまでの体たらくな政治に嫌気がさしたとき、政治経験がない候補者に投票するのだ。政治がシロウトのスポーツ選手が当選してしまうのも、この理屈だ。しかし、後になって後悔してしまうのも否めない。

かつて小沢氏は自民党時代に田中派から金丸信へと金権政治を歩み、政党を作っては壊してきた。その名の通り、破壊王、別名、クラッシャー小沢と呼ばれている。一昔前、政党助成金で不動産を10ヶ所くらい購入していた。近年、亀井氏とタッグを組んでいたが、亀井氏は破壊王と距離を置いた。その小沢氏が、なんと山本太郎氏を生活の党に迎え入れたのだが、どう見ても、この2人はマッチングしないし、違和感がある。そう遠くない日にお互いに嫌気がさして分裂するだろう。

そして庄原出身の亀井静香氏は現在78歳という高齢。495人いる衆議院議員の中で、最高齢で当選した。広島県内でも自民党勢力が圧倒的に強い中で、無所属で当選した。自民党時代には黒い噂も流れ、幾度となく党を変わり、バラバラになっていった。なぜ広島6区の選挙民はこの高齢・亀井氏に投票し、支持したのか。

広島6区の知人から聞いた話だが、亀井氏は建設大臣時代に地元の選挙区に道路などのインフラを誘致した。地元住民は、その恩を忘れない。年配者ほど、この事を大事にしているというから、亀井氏のことを、そう簡単に見捨てないそうだ。群馬でも似たような話があるが、地元にもたらした利益は末永く利いてくるようだ。

亀井氏は「晋三よ!国滅ぼしたもうことなかれ」という本のなかで、中小零細企業や農耕業の肩をもつが、広島県内の従業員募集広告を見ると、中高年者は仕事に就けない。ほとんどが、35歳から40歳までとなっているのが現実だ。広島6区は、高齢議員を支持しておきながら、転職で中小企業や農業を希望する人に対しては若年層を好むという矛盾がみえる。亀井氏も地方を大事にするなら、その受け皿となる中小農業経営者の意識を改めさせ、採用年齢をもう少し引き上げる必要がある。若者だけの地方創世には限界があるように思う。

しかし一方で、高齢、年配者が敬遠されるのも事実だ。高齢者は知識や経験があるが、70代後半ともなると、世代交代を考える必要がある。会社でもそうだが、人間は年をとると、説教とウンチクばかり言いたがる。若手はこれにウンザリしてしまい、距離を置くようになる。

最近の良い例が、高齢コンビの小泉・細川連合だ。東京都知事選で原発反対を掲げ、走り回ったが、見事に負けた。反原発を支持するのは、ごく一部の選挙民だけだった。多くの選挙民は反原発なんかではなく、雇用と景気問題だった。仕事と生活のためには少々危険な仕事もしなけれならない。両氏は人気もあったが、さすがに年をとった。この時期、瀬戸内寂聴氏は「年齢は関係ない!」などと講演会で発言したが、世間の目はそうは映らない。

有権者が求めているものは、元気で活気のある世の中だ。活力のある指導者が、もう一度景気を回復させ、庶民の収入を増やすことだ。だから、いつまでも高齢者に託しているようではダメなんだ。

いろいろな人と手を組む亀井氏

亀井・管
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