「防災サイレン」鳴らされず

72人が死亡した広島市の土砂災害で、広島市が住民に危険を知らせる手段として設置していた防災用サイレンのうち今回、安佐南区と安佐北区で避難指示や避難勧告が出された地区に設置されていた6ヶ所のサイレンがすべて鳴らされず、結果として住民に土砂災害の危険が伝えられていなかったという。サイレンは平成11年、広島市などで31人が死亡した豪雨災害を教訓に、広島市が「防災行政無線」の屋外の放送が聞こえない地区の住民に危険を知らせる手段として6000万円以上をかけて市内27ヶ所に設置した。

このうち、今回の土砂災害で被害が大きかった安佐南区と安佐北区で、避難指示や避難勧告が出された地区には警察の発表で49人が死亡した安佐南区八木地区をはじめ、6ヶ所にサイレンが設置されていたが、サイレンはすべての箇所で鳴らされず、結果として住民に土砂災害の危険が伝えられていなかった。

広島市消防局は避難指示や避難勧告が出された際、地区の消防団や自治会の判断でサイレンを鳴らすと説明しているが、消防局が消防団などに配布したマニュアルには誰が鳴らす判断をするか明記されておらず、複数の消防団の分団長などは「消防局が判断して鳴らすよう指示が来ると思っていた。分団長が交代した時も引き継ぎに伴う新たな説明などはなかった」と話している。

広島市消防局は「今回の災害でサイレンが鳴らされなかったことは事実として受け止めている。どのような防災情報をどのように伝えたら住民の避難行動に結びついていくかという方向で今後、検証していきたい」とコメントした。(NHK広島)

また今回の災害をめぐっては、避難勧告などを伝える防災行政無線の屋外スピーカーが、八木地区に設置されていなかったことが判明している。(RCC)


防災サイレン
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