吉永小百合さんを引き合いに出した朝日新聞の脱原発戦略

原爆詩の朗読を続ける俳優の吉永小百合さん(69)が、8月6日の朝日新聞の一面に登場。吉永さんは、終戦の年と同じ1945年に生まれた。吉永さんは「日本人だけはずっと、未来永劫、核に対してアレルギーを持ってほしい」と求めたという。

日本は核兵器廃絶を唱える一方で米国の「核の傘」に頼るジレンマを抱える。吉永さんは「どういう形にせよ、核の傘に入っているにせよ、あれだけひどい広島、長崎の原爆被害があったんだから、それをみんなしっかり勉強して、どんな状況でも核兵器はノーと言ったほしい」と述べた。

また「原子力の発電というのは、特に日本ではやめなくてはいけない。これだけ地震の多い国で、まったく安全ではない造り方、管理の仕方をしているわけですから。どうやって廃炉にしていくかを考えないと」「『さよなら原発』と私は声を出していきたい。みんなの命を守るために、今、せっかく原発が止まっているのだから、今やめましょうと」「まだ毎日、汚染水など現場で苦しい思い思いの中で作業していらっしゃる方がたくさんいる。そういう中で、外国に原発を売るというのは、とても考えられないことです」と述べた。


これを見たとき、朝日の戦略を感じた。人気俳優を借り出し、安倍政権を引きづり降ろす。しかし、原発政策について、俳優はあまり口を出さないほうがいいと思う。なぜなら原発肯定派が吉永さんに対して不快感を持つからだ。だが、本人には、あまり関係ないようだ。

余談だが、反原発活動をしている坂本龍一もその一人だ。北野武が以前、テレビで言っていたが、「坂本龍一は、昔エレキで儲けていた(YMOの事)のに・・・」と言って嘆いていた。

まず、原爆と原発を同じにしてはならない。原爆は戦争時に使用された怪物兵器である。原発は、日本の産業と家庭生活をけん引してきた安定電源だ。確かに原発は事故を起こし、甚大な被害をもたらした。しかし進歩を是とする現代の人間社会ならば、この事故を二度と繰り返さないように改善して行こうとするはずだ。事故を起こしたから止めるのではなく、より安全に管理・運営するために改善していく。

日本国民の「改善(カイゼン)」は、世界でも標語になっている。なぜ、日本国民は、これをしないのか。なぜ賛同しないのか。長期にわたる雇用喪失と低収入路線、リストラ社会と中高年就職氷河期が蔓延して、何もかも諦めてしまったのか。

比較される例として、自動車事故がある。車社会は便利だが、利用する人次第で凶器にもなる。近年、日本国内で交通事故で死亡する人数は、年間4千人から5千人だ。原発事故と自動車事故は比較できないという見方もあるが、人間社会を豊かにするために造り出したモノとして考えた場合、大差ない。

民間企業で仕事をしていると、失敗はある。力のある企業でも時には崖っぷちに立たされ、倒産寸前まで追い込まれることもある。そんなとき、廃業するのか、業種転換するのか、それとももう一度、その問題の壁を乗り越える努力をするのか。やる気のある企業なら、壁を乗り越える手段を選ぶだろう。また、そのような力のある企業が失敗を乗り越えたならば、本物の安定的な経営が可能となりうる。

また、資産の分散投資というのがある。昔から資産のある人は、その資産を預貯金と株式、そして金塊におよそ三分の一ずつ振り分けた。これは将来のリスクに備えるためだ。いわゆるリスクヘッジというものだ。リスクとは、原油高による物価高騰、インフレ、暴動などで、貨幣価値が暴落したりする。

同様に、電力も将来のあらゆるリスクに備えて原子力発電、火力発電、水力発電、風力発電、太陽光発電など、分散投資しておくベきだ。全て大事な電力供給原であり、また、いずれも無くす必要もない。


吉永小百合 朝日新聞
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