天皇批判まんがに見える「美味しんぼ」と「はだしのゲン」

漫画週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」の「美味しんぼ」に描かれている放射能被曝による鼻血問題で、福島県が風評被害に困っているという。この数日間、ニュースではこの漫画の内容について福島県民にインタビューする姿が映しだされた。住民の意見は肯定派と批判派に分かれていた。

5月19日のニュースでは、肯定派の意見で主婦や会社員は、「風評より風化が怖い」「大事な意見のひとつだ」など。

否定派の意見で、地元の医師は、「放射線で鼻血が出るなど聴いたことがない」。農家の人は「福島県民は鼻血が出るのか?と笑われながら言われた」など。

この、農家の人の言葉が妙に引っ掛かった。これで思い出したのが、広島に対するいわばヒバクシャ偏見思想だ。ずいぶん前の事だが、あれは確か東京の墨田区か葛飾区の人間だった。「おまえ、ヒバクシャかぁ?」と、ニヤニヤしながら言っていた。被爆者ではないし、少し腹も立ったが、しかしなぜいとも簡単に何の抵抗もなくこんな事を言うのか、ふと冷静に考えたことがある。

広島以外の日本国民は、広島の人間であれば、みんな被爆者だと思っているのだろうか。広島から離れれば離れるほど、原爆や被爆者のことなどは、この程度の認識なのか、この程度の教育しか受けていないのか、これが現実か、と悩んだ。

広島市や被爆団体が、原爆ドームなど数々の被爆建物を残し、いつまでも反核運動を発信し続けるから、まったく関係のない者までヒバクシャ扱いされる事に、嫌気がさしたものだ。

被害を発信すればするほど、利益を得る者と、不利益を被る者がいる。さらに差別や偏見も生まれる。

「はだしのゲン」は「美味しんぼ」と類似する点がある。この2作品は、原爆と原発に対してどちらも被害者として描かれているが、「はだしのゲン」は一部ではあるが天皇という固有名詞を出して批判する描写をしており、対する「美味しんぼ」の作者・雁屋氏は、週刊文春によると、学生時代から思い込みが激しく、天皇制反対を唱えていたという。「週刊金曜日」(2000年)では「近代天皇制の毒は強烈だ」とある。また、「天皇制がある限り、上下関係の締め付けと組織による抑圧は解消しない」など。

「はだしのゲン」では、天皇を批判するのも表現の自由として、作者は率直な気持ちを描いているのだろうし、「美味しいんぼ」では、直接天皇批判をしている訳ではないが、両作者の経歴を見ると、単なる「プロパガンダ」にも見えてしまうことだ。つまり、日本国内の特定の思想や世論を誘導するための宣伝効果を狙った演出のようだ。

天皇批判の記述についは注意が必要だろう。戦時中の世相と今は、まったく違う。天皇に対する考え方として、戦時中に生きてきた人の思いと現代に生きる人では、違って当然。今、テレビで映し出されている天皇皇后両陛下が、戦時中に何かしたのだろうか?天皇も代替わりしていくが、書物に漠然と記述すると、永久に残り、永久に天皇批判をしていることになる。それを戦後、非難し続ける人は、被災地に赴いた天皇皇后両陛下を非難したことと同じだ。

そもそも漫画というものは、ストーリーを面白させ、良くも悪くも世の中の注目を集めることを目的とし、売上を伸ばすことだ。これは作者とすれば、ごく自然な創作行為だ。中世の絵画からの歴史に学べば、「絵」というものは、誇張して表現するもの。

漫画「はだしのゲン」のストーリーが全て本当の話ではないし、創作物のひとつにしかすぎない。これが漫画でありコミックというものだ。

「美味しんぼ」の作者が、この福島の問題をマンガに託したということは、多数の読者に対してアピールし易いからだろうが、その時点で所詮「まんが」という創作物と認識すべきものだ。鼻血の内容は表現媒体において、信憑性に乏しく、内容が懐疑的に見られてもおかしくない。

作者が、福島で本当に鼻血が出るというなら、まんがで表現するのではなく、厳格な調査を経て、一冊の報告書なる書物を出して始めてスタートラインに立つ。

また、岡山大学の疫学・環境医学の津田教授が「チェルノブイリでも福島でも鼻血の訴えは多いことが知られている。『低線量放射線と鼻血に因果関係はない』と言って批判される方には『因果関係がない』という証明を出せと求めればいい」と言っていた。

岡山大学にもこんな無神経な大学教授がいることに驚愕した。これは、自分の発言に自身がないことの表れだ。存在しない事象を証明する必要もないし、そんな無駄な労力をする教授・学者・研究者は意味がないし税金の無駄だ。事象が存在することを証明して初めて評価されるものだし、それが研究者・科学者というもの。

ヒバクシャと反核運動の歴史にみるように、広島県民の評価は必ずしも一つではない。これから数十年間は、福島県民は知りたくもない広島県民の悩みと蟠りを実感することになる。長く薄暗いトンネルを、ゆっくりと歩いて行かなければならない。
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被爆者援護法に基づき、原爆症認定されると医療費が無料になり、(年金などとは別に)毎月13万5000円支給され続ける。黒い雨などの被爆から半世紀以上も経過して発症した癌や成人病を、被爆が原因だとして国に補償を求める。 これが年間1500億円のヒバクシャ利権。http://i.imgur.com/PjKcEb3.jpg

彼らは、「日本が悪いことをしたから原爆を落とされた。だから我々は日本の被害者であり、日本政府は我々に謝罪し(続け)、補償し(続け)なければならない」という図式で成り立っている。

日本は「悪」でないと困る。それが大前提なので、彼ら同様「日本は悪」とする反日組織と容易に共闘関係になってしまう。
そしてはだしのゲンのような、「平和」や「反核」の名を借りた反日捏造漫画が生まれる。http://i.imgur.com/4WqpQnn.png

今これを、健康的には何の問題もない被爆ニ世や韓国人にまで適用させようという運動が起こってる。利権の継承である。
広島で異様なまでに持ち上げられてた佐村河内守は、あの謎の奇病を「被爆ニ世だから」「親の被爆が原因」ということにして、
被爆から10年も経って発症した白血病が黒い雨による被爆が原因だとされ神格化されている佐々木禎子同様、被爆ニ世への被爆者援護法適用のためのシンボルになるはずだった。だから原爆症訴訟専門の左翼弁護士が代理人をつとめてた。
しかし途中で計算が狂い、尻尾切りのため、元々彼がペテン師であることを知っていたであろう代理人はやめていった。

福島の被災住人や原発作業員らも、10年後20年後、あるいは半世紀後、いつしか癌や成人病を発症したときに、
かつて福島で被ばくした、あるいは原発作業員だったということで、当時の被ばくが原因として国に謝罪と賠償を求めて大規模訴訟などを起こすのだろう。
いずれは広島のように赤く染まる。それこそ左翼連中の狙いであり、福島の住人を補償漬けにし、第二第三の広島・長崎・沖縄にしようとしている。
すでに福島の被災住人と被爆者団体は共闘関係になり、賠償訴訟のノウハウが伝授されつつある。なけなしの税金を食いつぶす新たな巨大利権が発生しようとしている。
2014年06月11日(Wed) 04:31












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