日本社会高齢者皆殺し

ついに日本の総人口のうち、65歳以上の高齢者が25%を超えた。高齢者が高齢者を支えなければならない社会が来た。

4月15日、広島市東区にある住宅の中で、男女2人が死亡しているのが見つかった。1人はこの家に住む70代の男性で、女性の身元は確認されていない。近所の人の話によると、男性が、足が不自由な女性の介護を続けていたという。いわゆる「老老介護」だったと見られている。広島県の人口に占める65歳以上の高齢者の割合も、25%を超えている。そして高齢者だけで暮らす世帯も、23万9000世帯を超えている。

また、過疎地に限った高齢者人口の割合で、広島県は36.8%で全国の都道府県で8位と高い。都市部と違って、中山間地域はご近所同士の結びつきが強いとはいえ、子どもたちにとってはやはり心配。

都市部に住んでいる子どもたちが、高齢者を見守ることができるシステムも、運用が始まっているという。テレビのデータ放送を利用した高齢者の見守りシステムで、RCCが県の補助金で開発したもので、今月から本格運用が始まっている。

テレビをインターネットに接続すると、自分の健康状態などの情報を離れた場所に暮らす家族などがメールで受け取ることができる。この中には「健康スタンプ」という機能があり、「良い」「ふつう」「わるい」でその日の体調を入力すれば、離れた家族や知り合いの方などに、メールで届けることが出来るもの。毎日のようにテレビをご覧の高齢者の方は多いだろうということで、開発されたという。(RCC)


これは身近にある痛い問題でもあるのだが、経験からはっきり言うと、過疎地で高齢の親を支えるためには、その子ども世代が近くに働きやすい職場が必要だ。いざという時でも、親のところへすぐに駈け込んでいけるからだ。自営業や在宅での仕事ならベストだろうが、話はそう簡単ではない。

社会というのは本当に甘くない。面接で親の介護が必要だなどと言うと、けむたがれる。採用の可能性も低くなる。親の介護が必要だからと休暇を取ったりしていると、評価が下がる。それが現実社会だ。

日本社会は働きざかりの人間が都市部に集中しすぎているという現実も問題だろう。

金がある人は、老人介護施設等で、かかり付けで面倒をみてもらうことが手っ取り早い。自宅介護でヘルパーを雇うのも方法だが、定期的にしか来ないから、目を離したすきに何があるか分からない。よく起こるのが、家の中でつまづいて転んだり、バランスを崩してひっくり返ったりする。本当に、普通では考えられないことで、ケガをするものだ。道路を歩いていて車でひかれる事故が多いが、原因は足が悪いから機敏な動作ができないし、痴呆気味だから、車に気づかないからだ。

金がなければ、もうそれまでだ。その時、電話が来ないことを祈るだけだ。

テレビでインターネット捜査というのは、ひとつの案だが、ある年齢に達すると、こんなことも出来なくなる。痴呆がすすむ事も考えられるが、テレビの録画操作も出来なくなるものだ。

つまり、広島に限らず、日本社会は高齢者を皆殺しにするわけである。もうどうにもならない、何とかしなければと思うが、どうしようもない。その時を待つしかない。
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