【日の丸・君が代の呪縛再考シリーズ14】千葉県・旭市に日の丸が増えた 

「国旗掲揚・国歌斉唱」強制反対という長く、薄暗いトンネルから、やっと抜け出たような明るい記事があった。以下、朝日新聞からの引用。


1999年10月19日
「日の丸」が街に増えた、自民党支部が党員に「旗セット」無料配布
日の丸の旗と、さお、さおの先につける金色の玉。630セットで、しめて約200万円。緑の化粧箱には、年に14日ある祝日の日付が書かれている。

自民党千葉県連旭支部は9月中旬、支部の全党員の自宅に「日の丸セット」を配った。志部長の越川正夫・旭市議(75)が発案した。「祝日には、みんなが国旗を掲げてほしい。『無料配布』は全国の支部でも例がないはずだ」

越川氏の提案は、約80人が集まった役員会で、満場の拍手で決まった。費用は、積み立てていた党費の一部をあてた。旭市は、選挙をすれば自民党系が圧倒的に強い土地柄だ。しかし、これまでは祝日に日の丸を掲げる家や商店は数えるほどだった。越川氏も旗を持っておらず、一度も掲げたことがなかった。「無料配布」は法制化のニュースを聞いて、思い立ったという。「国会見学や講演会に党費を使うよりも、よほど有意義。私もこれからは生きている限り掲げていく」と話す。

配布した後、最初の祝日となった9月23日、越川氏は掲揚のぐあいを確かめるため自家用車で市内を巡回した。真新しい旗が一番目立ったのはJR旭駅近くの商店街だった。体育の日の10月10日も、商店街はほぼ同じ光景だった。

旭市の世帯数は約1万3千。配布したのはその5%程度だが、商店街には、自民党千葉県連幹事長を務める建議が営む洋品店をはじめ、党員が集中している。旗を出していないと、「忘れていませんか」と周囲の店から電話が入ることもある。数十年来掲げているという店の主人は「法制化は今さらという感じだが、商工会や専門店会の集まりなどで、祝日には日の丸を掲揚するよう、私からも提案したい」と話す。

国会で法制化論議が続いていた6月、市議会で自民党員の市議が質問した。「法制化されたら、祝祭日には市民に国旗の掲揚を奨励する考えがあるか」「反対の人がいるということは日本人として恥ずかしくないでしょうか」

市長は「(掲揚の)号令をかけるつもりはない」としながらも、「旭市に行けば祝祭日にはどこの家にも国旗が立っているということであれば、やはり法制化の意味があるのだろうと思う」と答弁した。質問した市議は、農村地域に住む。「この辺りに日の丸に反対の人はいない。となり近所が旗を掲げれば、自分だけ掲げないのは恥ずかしいと思うのが日本民族。最初は党員630世帯でも、いつか日本国中に広がってほしい」と語る。

自民党は法が制定された後、国旗掲揚を呼びかけるポスターを十数万枚作作製、全国の党掲示板に張った。10月からは、党本部の売店で旗の販売を始めた。電話での注文も受け付け、党を挙げて日の丸普及活動にとり組んでいる。

旗の売れ行き「西高東低」
首都圏の旗業者でつくる東京旗商工業協同組合によると、国旗・国歌法制定後の旗の販売実績は、昨年比で微増程度。官公庁などの注文増がやや目立つ。だが、昭和天皇死去後の一時期に比べると、動きは少ないという。ただ、大阪市内の大手業者によると、四国・中国・九州地方の保守色の強い地域では、昨年より3割前後伸びているところもあり、法制化の影響は「西高東低」の傾向があるようだ。
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