広島県北を悩ます米軍機飛行騒音問題

広島県の北部などで繰り返されるアメリカ軍機による低空飛行訓練の騒音が、9月の測定で最大で「騒々しい工場の中」のレベルだったという。この測定は防衛省がこの夏北広島町西八幡原など2ヶ所に設置した騒音測定器によるもの。北広島町の機械の9月の測定結果によると電話のベル並みという70デシベル以上の騒音を記録したのは、あわせて10日間で43回にのぼった。月平均の騒音レベルは、地下鉄の車内の騒音並みの85デシベル。最もうるさかったのは9月24日で、騒々しい工場の中に相当する96デシベルでした。1日あたりで回数が最も多かったのは9月30日の11回だった。低空飛行訓練の騒音はこれまで北広島町が独自に測定していたが、精度の問題から国も測定するよう地元から要望が出ていた。(RCC)


米軍機による低空飛行は、地上から見上げることが一般的だが、後方から追尾するような格好で見たことがある。ある日、車で尾道松江線を北上していた時である。ちょうど三次から高野あたりだったと思う。車で時速100キロ位で走っていると、突然、後方から爆音がした。何事かと思い、斜め前を見ると、戦闘機らしき物体が2機、走行中の車の後方から前方に向かって山の上すれすれに飛行した。驚いたのは、機体の翼を左右に交互に傾けながら飛んでいた。なぜ、機体をそのように振っているのか分らないが、ずいぶん荒っぽい飛び方をするもんだと思った。2機はあっという間に山の彼方に飛び去って行った。恐らく米軍機だろう。

尾道中央商店街が自己破産

尾道市中心部の尾道中央商店街振興組合(藤井央代表理事)が11月末、広島地裁尾道支部に自己破産を申請するという。商店街のシンボルであるコミュニティー施設「絵のまち館」と、併設の立体駐車場を建設した際の借入金の返済が困難になったとの事。関係者によると、負債総額は約3億4470万円で債権は全額広島県にある。振興組合は、商店街加盟店の営業に支障はないとしている。

帝国データバンク広島支店によると、路面の商店街振興組合が自己破産を申請するのは中国地方で初となる。絵のまち館と立体駐車場は、商店街活性化を目的に1993年、中小企業基盤整備機構(旧・中小企業事業団)の高度化資金を活用して総事業費約6億9千万円で建設した。関係者によると、県を通じた高度化資金の借入金は約4億3380万円。残額は国、県、市からの補助金と、既に完済した金融機関からの借金で賄った。

高度化資金は無利子で借入期間は20年間。5年間は支払いを据え置き、組合員の年15万円の負担金に、駐車場や貸し会場の収益などを充て、毎年約2892万円ずつ15年間で返済する計画だった。しかし、組合設立当初約100人いた組合員の3分の1が、事業計画に反対して脱会。景気低迷などで商店主の負担感が強くなったため、負担金を年9万6千円に引き下げたことなどもあり、昨年10月に迎えた20年間の返済期限までに約8910万円しか返済できなかったという。

このため県は2012年、さらに40年間の返済期間延長を認めた。しかし「借金のために新たな事業計画を進められない商店街では将来像が描けない」との声が組合員から上がり、2013年8月、組合理事会で自己破産申請を決めたという。

組合は既に、絵のまち館と立体駐車場の運営を11月末で終えると関係者に通知済み。破産管財人が競売などの方法で回収するとみられる。当時の理事たち16人が借入金の連帯保証人になっており、県は今後、連帯保証人に残額の債務弁済を求めることになる。(中国)

ミサワホーム中国に施工ミスの疑い1600棟

住宅メーカーのミサワホーム中国(岡山市北区)が、中国地方で建てた木造住宅に施工ミスがあるという。建築基準法に基づき国が認定した工法通りに工事をせず、建物の強度を増す役割がある石こうボードを屋根裏に設置していなかったというもの。

ミサワホームは「住宅の構造計算は石こうボードを考慮していないため、ボードがなくても耐震性などの強度に問題ない」と説明。改修の必要性については「現段階では答えられない。まず全体像の把握に向けて調査を急ぎたい」としている。

ミスがあったのは、工法や素材について独自基準を設け、国から認定を受けている「木質パネル住宅」。建物の強度を高めるため屋根裏に設ける石こうボードを設置していなかった。ボードの設置は、ミサワホームの施工マニュアルで1970年代から、最上階の床から屋根裏の高さが一定以上になる場合に義務付ける。10月初旬、施工を担う工務店がミサワホーム中国に「ボードは設置する必要があるのか」と照会。未設置の恐れがあるとしてミサワホーム中国が他の物件を調査した結果、複数の工務店が付け忘れたことを認めたという。

15日、同社はこれまでの設計図面の確認や施工した工務店への聞き取りの結果、ミスの疑いのある住宅が広島、岡山両県で約1000棟あることを明らかにした。国土交通省は親会社のミサワホーム(東京)に調査を指示しており、太田昭宏国交相は11月15日午前の記者会見で、調査の必要がある住宅は今月1日現在でおおむね1600棟と報告を受けていたことを明らかにした。(中国)


11月17日、ミサワホーム(東京)の木造住宅で施工不備が発覚した問題で、子会社のミサワホーム中国(岡山市北区)から仕事を請け負う中国地方の「指定工務店」に動揺が広がっているという。屋根や壁の変形を抑える石こうボードの取り付けについて「メーカーから聞いていなかった」との声もあるという。自ら手掛けた住宅が不備に当たるかどうかも分からず、戸惑っているらしい。

「これだけ分量がある。どこにボードの取り付け指示が書かれているのやら…」。広島県内の業者は厚さ5センチはある「木質パネル工法」のマニュアルを前に、ため息をついたという。

ミサワホームは施工不備について、15日の記者会見で「子会社の支店の担当者が『ボードは省略できる』と誤認し、施工業者に指示した」と説明した。関係者によると、ミサワホーム側は同日、県内の複数の指定工務店にボードの取り付けの徹底を指示。併せて「マニュアルに記載されている」とも話したという。だが、ある業者は「現場監督から指示を受けたことはない。現場のミスとは考えにくい」と明かす。

この工法で十数棟を建てたという別の業者も「メーカーに指示された以外のことは絶対やらない」。資材はメーカーから一式が届き、施工マニュアルに沿って工事してきた。「ボードの取り付けが必要な住宅があること自体、問題の発覚後に知った」という。岡山市内の業者は「設置は工賃を含めても1万円から数万円程度。省いても大きなコストカットにならない」という。

今回の施工不備問題をめぐり、業界では影響を心配する声も出ている。広島市の住宅建築業者は「安全面で価値を高め、より高値の住宅を売ってきた。ダメージは大きい」と話した。(中国)

盛り上がらない広島県知事選挙:投票率31.97%

16年ぶりに新知事が誕生した前回選とは一転し、現新一騎打ちとなった今回の知事選の投票率は31.97%(前回33.71%)で過去3番目に低かった。戦後、投票率は全国的に下がる傾向にはあるものの、この低さは異常だ。選挙制度や対立候補の問題もあるが、広島は現状満足という考えなんだろう。


※都道府県知事選の投票率歴代ワースト3
1位:2011年埼玉県知事選……24.89%
2位:1981年千葉県知事選……25.38%
3位:2005年広島県知事選……27.14%


歴代の広島県知事と投票率推移

資金難の広島の指定暴力団・共政会

11月11日、飲食店経営者から「みかじめ料」を脅し取ったとして、県警捜査4課などは指定暴力団五代目共政会系正木組組長、正木隆裕容疑者(45)=西区中広町2=ら6人を恐喝容疑で逮捕した。逮捕容疑は、同会直系の有木組組長(同容疑で指名手配中)らと共謀し、広島市の飲食店経営者に「みかじめ料払っとるか!」などと脅迫。さらに飲食店が支払いに応じないと従業員を車で追い回すなどし、2013年1月に現金10万円を脅し取ったとされる。容疑者6人は「身に覚えがない」と否認、または黙秘しているという。同課によると、正木容疑者らは1店舗あたり5万円のみかじめ料を要求し、1〜7月までにバールやバットで飲食店事務所や乗用車を襲うなど8件の違法行為をしていたという。(毎日)


広島市内で資金源に窮した暴力団による威嚇や見せしめとみて風俗店関係者などを狙った襲撃事件が相次いでいる。風俗営業をめぐる暴力団への「あいさつ料」の支払いを拒む店が増えており、資金源に窮した暴力団側の苛立ちが見えてくる。

5月に複数の事件が起こった。風俗店の無料案内所の中で消火器を吹き付け営業を妨害して、指定暴力団共政会流川組の組員・槇川伸勝容疑者(31)が逮捕された。東区愛宕町の路上では、覆面姿の男3人組が金属バットや角材で風俗店関係者を殴り、車も壊した。中区国泰寺町で白昼、ビルにある会社事務所に、サングラスにマスク姿の男2人が突然乱入し、無言のままテレビや書棚をバットでたたき割り、待機していた別の男の車で逃げた。わずか1分ほどの犯行だった。また、呉市の建設会社事務所の駐車場では、駐車していた複数の車の窓ガラスが割られ、うち1台の車内から実弾5個と脅迫状とみられる文書が見つかっていた。

風俗業界は暴力団の縄張りとされてきており、案内所1店のあいさつ料の相場は月3万円だが、近年の売上減少に伴い、支払いを断る案内書も増えている。2013年6月に「改正風俗案内所規制条例」が施行。案内書事業者から暴力団関係者の排除を規定した。組員への利益供与などを禁じた2011年4月施行の「県暴力団排除条例」もあり、今後も資金に窮した暴力団員が広島市内で頻繁に事件を起こすことになるだろう。


中国地方に拠点を置く指定暴力団4団体の構成員数(かっこ内は準構成員数)
※警視庁・広島県警調べ

2010年
共政会(本拠;広島市)約280人(約420人)
侠道会(本拠:尾道市)約170人(約160人)
浅野組(本拠:笠岡市)約130人(約130人)
合田一家(本拠:下関市 約160人(約270人)

2012年
共政会(本拠;広島市)約230人(約210人)
侠道会(本拠:尾道市)約140人(約90人)
浅野組(本拠:笠岡市)約110人(約70人)
合田一家(本拠:下関市 約150人(約260人)


【広島県内の戦後の暴力団事件と暴追の歩み】

1946年8月~1959年10月 第一次広島抗争事件 60回にわたり22人が死亡、34人が負傷

1960年4月 浅野組が福山市に進出

1963年4月~1964年10月 第二次広島抗争事件 22回にわたり11人が死亡、14人が負傷

1964年5月 山村組・村上組など広島・山口両県の7団体が結集し「共政会」を結成

1969年10月~1971年9月 第三次広島抗争事件 10回にわたり4人が死亡、18人は負傷

1972年11月 広島県暴力監視追放防犯連合会設立

1978年12月 広島県企業防衛協議会設立

1981年10月 共政会の山田久会長が広島市中区の事務所ビル建設断念を広島東署に表明

1985年1月 中国新聞社報道部長宅にペンキがかけられる

1985年1月 中国新聞社社長宅に散弾銃が撃ち込まれる

1985年11月 共政会組員らが岩本組組長ら2人を射殺

1986年9月 広島県建設業暴力追放対策協議会設立

1987年6月 暴力追放広島県民会議設立

1988年7月 JR広島駅で共政会と新井組が銃撃戦をし、乗客3人が重軽傷

1990年2月 山口組系組長が島上組事務所のあったビルに拳銃発砲

1991年4月 波谷組系組長ら3人が侠道会系組事務所に拳銃発砲

1992年3月 暴対法施行

1999年9月 中国管区内暴力追放推進センター連絡協議会発足

2001年6月 警察・弁護士・暴力追放広島県民会議による民暴研究会発足

2003年7月 公共工事に対する不当介入の通報を義務付ける「広島方式」を広島県と広島県警が運用開始

2003年7月 県の公共工事に絡む恐喝事件で県警が浅野組中岡組の中岡豊組長を逮捕

2004年6月 県と広島、福山、呉市が公営住宅から暴力団を排除するため条例を改正

2004年6月 解体業界をめぐる恐喝事件で県警が共政会の守屋 会長を逮捕

2006年6月 県警と県、県内の各市町が生活保護から組員を排除するシステムを全国で初めて導入

2007年2月 共政会会長による恐喝事件で建設会社元社長があいさつ料(上納金)の返還を求め広島地裁に提訴

2007年4月 広島市が市営住宅に居座る組員に住宅の明け渡しを求め提訴

2009年10月 広島市営住宅の明け渡し請求訴訟で、最高裁が組員側の上告を棄却、立ち退きを命じた一、二審判決が確定

2010年2月 広島県警と広島弁護士会、暴力追放広島県民会議が民暴協定を締結

2010年3月 共政会会長に対する上納金返還請求訴訟で、広島地裁は守屋被告側に全額の支払いを命じる

2011年4月 県暴力団排除条例施行

(中国)

逮捕者46人!広島市職員の不祥事列伝(2004年~2013年)

11月7日、広島市安芸消防署(広島県海田町)で1週間余りの間に2人の消防士が逮捕された。救急隊の同僚で、逮捕容疑はそれぞれ詐欺と県迷惑防止条例違反(卑わいな行為)だった。危機感を抱いた市消防局は、約1400人の全消防職員への緊急面談を始めたという。

本年度、逮捕された市職員は既に4人に上る。7日朝、安芸消防署25歳の男性消防士が6日夕、大型商業施設内で女子高校生のスカートにスマートフォンを差し入れたとして現行犯逮捕されたのを受け、19人の幹部会議が開かれた。

10月30日にも同署の22歳の男性消防士が詐欺容疑で逮捕され、幹部会議を開いたばかりだった。「信頼回復に向け、規律徹底を図っている最中で誠に残念。市民に申し訳ない」と石田圭三署長。市消防局は7日、全職員約1400人を対象に緊急面談を始めた。金川武文職員課長は「現場の声を抽出し、不祥事の背景を探る」としている。

教職員を含め約2万1千人の職員がいる広島市。職員の逮捕(不起訴を含む)は2004年度以降で計46人に上る。昨年度は最多の8人だった。「不祥事が後を絶たないのは、住民のために働きたいという公僕意識が二の次になっているからでは」と指摘するのは、元中国管区警察局長でNPO法人危機対応能力開発機構(東京)の大貫啓行理事長。「管理職にも『無難に過ごしたい』という傾向がないか。職員と一丸で達成すべき課題を持てば職場にも緊張感が広がるはずだ」と話す。(中国)


【広島市職員(教員、臨時などを含む)の逮捕履歴】 不起訴を含む ★市消防局
2004年度3人暴行、詐欺、窃盗・有印私文書偽造同行史・詐欺
2005年度5人酒気帯び運転・業務上過失傷害、建造物侵入、窃盗未遂、競売入札妨害2人
2006年度4人窃盗、傷害2人、器物損壊
2007年度4人公然わいせつ、恐喝、窃盗、★暴行
2008年度3人公然わいせつ、傷害、強要未遂
2009年度5人住居侵入、窃盗、酒気帯び運転、★迷惑防止条例違反、傷害、
2010年度5人迷惑防止条例違反3人、女性暴行、青少年健全育成条例違反
2011年度5人窃盗、酒気帯び運転、公然わいせつ、当て逃げ、★傷害
2012年度8人迷惑防止条例違反、住居侵入、廃棄物処理違反、酒気帯び運転2人、有印私文書偽造同行使・詐欺、自動車運転過失傷害、★酒酔い運転
2013年度4人窃盗、守秘義務違反、★詐欺、★迷惑防止条例違反