ARCHIVE ≫ 2012年05月

不当要求とクレーマー対処法(東広島市)

5月30日、東広島市は暴力団などからの不当要求への対処方法を学ぶ研修会を西条西本町のアザレアホールで開いたという。係長職約100人が寸劇などを通じて心構えを確認したそうだ。寸劇は、東広島署員が扮する男が市役所を訪れ、職員に窓口対応を早くするよう迫るとの想定。「いつまで待たせるんだ!?」などと声を荒げ、ペットボトルを投げつけ、殴る様子を演じた。広島県警から出向している市危機管理課の鍬田隆男専門員は「公務執行妨害や暴行の罪になる可能性がある。周囲の人は警察に説明できるよう状況をメモしてほしい」と呼び掛けた。市には図書購入などの要求が後を絶たないという。(中国新聞)

不当要求ではないが、以前、東広島市の法務局で暴れる地元住民と思われる60歳位の人物に出くわした。俗に言うクレーマーだ。容姿からみて農業か土建業だろう。窓口で何やら大声で怒鳴り散らしていたから、興味深く聞き耳をたてた。内容は、証明書を取るのに500円ほど必要で、それを取るのに申請用紙に記入しなければならないのだが、記入漏れがあったのか窓口で証明書を発行するのにかなり時間がかかり、その対応に腹をたてている様子だった。

その暴れる人物は、急いでいたのか短期なのかよく分からないが、「そがあな金取るのはおかしかろうがぁ!?わしならすぐに出せるで?役所は何しよるんやぁ!!責任者出せ!・・」などと20分位、窓口の若い担当者に怒鳴り八つ当たりしていた。

と、そこへ上階から責任者らしき人が降りてきた。あまりにしつこいため、上席を呼んだのだ。暴れる人物との話し合いが始まった。責任者らしき人物は暴れる人物に対し、「費用の事は国で決めとることだし、わしらじゃどがぁもできんけぇ・・」などとなだめだした。それでも興奮して若い窓口担当者に大声で詰め寄るから、「まぁ、あんたもそがぁに人をいじめんさんなや!」と強く言った途端に暴れる人物はウソのように静まった。

ちょうどこの頃、いじめを苦にして自殺する若者が増加し、社会問題化していた。新聞や雑誌でも取り上げられることが多かった記憶がある。この暴れる人物は、その事を知っていたのだ。

広島県立松永高校の教諭が飲酒運転で懲戒免職

福山市内の県立高校に勤務する男性教諭が飲酒運転で事故を起こしたとして、広島県教育委員会は、5月29日付けでこの教諭を懲戒免職処分にした。懲戒免職の処分を受けたのは、福山市の県立松永高校に勤務する吉武功教諭(34)。県教育委員会によると、吉武教諭は5月19日夜、福山市内の飲食店でビールを飲んだ後、乗用車を酒気帯び運転し福山市の国道2号線の中央分離帯に衝突して、車の破片で周りの車4台に傷をつけたという。当時、吉武教諭は他の教諭らと飲食していて、ビールをジョッキで6杯ほど飲んだ後、「ホテルに泊まる」と言って別れたが実際には三原市内の自宅へ車で向かっていた。吉武教諭は「自宅に帰りたいと思い車を運転した。酒に酔っていて、飲酒運転をすれば迷惑をかけるという判断ができなかった」と話しているという。吉武教諭は去年4月に採用され、高校で保健体育を担当し、野球部の監督も務めていた。(NHK)

広島県立松永高校

気の緩みっぱなしの広島では、飲酒運転は絶対になくならないものである。

地獄の館「ホテルプリンス」火災で7人が死亡

5月13日午前、広島県福山市西桜町の「ホテルプリンス」で火事があり、客の男女7人の死亡が確認された。午前7時前、「ホテルから煙が出ている」と近くを走っていたタクシー運転手から消防に通報があり、その後、火はおよそ3時間後に消し止められた。「ホテルプリンス」は、木造建物と後に増築された鉄筋コンクリート造の建物で作られたラブホテルで19部屋あり、出火当時は20人前後の客が宿泊してた。

このホテルは、建築基準法に基づき広島県が定める防火関連の点検12項目のうち、排煙設備を含む8項目が不適格で、天井から80センチ以内に設置を義務付けている排煙設備は1カ所もなかった。死亡した被害者が宿泊していた部屋の窓にはベニヤ板が張られ、室内に煙が充満しやすい構造だった。廊下や階段も狭くて薄暗く、迷路のようだったという。助かった宿泊客の多くが、窓ガラスをふさいでいたベニヤ板を自力で壊し、外に飛び降りて逃げていたというが、死亡者のほとんどの死因は一酸化炭素中毒とみらる。

「ホテルプリンス」は当時、ラブホテルとして営業許可を受けており、1985年以降、風俗営業法に基づく必要な申請はしていた。また、同市などを管轄する福山地区消防組合消防局も消防法に基づく立ち入り査察を67~03年に1~2年間隔で行い、ほぼ毎回、改善指導をしていたという。2003年9月の査察では、「停電時に屋内消火栓を作動させる電源がない」「避難訓練をしていない」「消防設備の点検報告をしていない」等の問題点を指摘したが、改善されなかったという。

改善指導に従わない場合、消防法に基づき、消防当局が建物の使用を所有者に停止するよう命じるケースも過去にあった。福岡市消防局は2003年10月、自動火災報知機や避難器具の不備などを再三にわたり指導された福岡市内のビルに使用停止命令を全国で初めて出した。しかし、ホテルプリンスに対して福山地区消防組合消防局は同様の命令を出していなかったという。

問題なのは、福山市はこのホテルが違法に改築していたことを、査察で見逃していたということだ。ホテルの建物について、鉄筋部分と木造部分が接合された段階で違法建築に当たるのに、1987年から5回実施した防災査察で見落としていた。これまでは改善を強制できない「既存不適格」としていたが、違法建築であれば、建物の使用禁止命令など強制力を行使して、実質上ホテルを「廃業」させておけば、結果的に死者を出さずに済んだのである。

【ホテルプリンス~建築から火災事故までの経緯概略】
・1960年、木造2階建て建築
・1968年、鉄筋コンクリート4階建て増築
・1974年、ホテル側が市に出した報告書で、二つの建物は一体利用されていたが、シャッターで防火区画さ れ、別々の建物と判断された。
・1978年、ホテルプリンスからの消防法上の報告告が途絶える。
・1987年、査察で木造の1階が駐車場に変えられ、2階に上がる階段が撤去されている旨が記録され一つの建物とみなされる状態だった。(本来は違法建築に当たる)しかし、客室の窓をふさいだベニヤ板など、防火上の8項目の不備だけを問題視し、「既存不適格」とした。
・2005年2月から、福山地区消防組合消防局は、消防法に基づきホテル側に点検報告を求める通知を一度も出さず、事実上放置。同局では内規で2年に1回と定めた定期査察も2003年以降実施せず。
・2011年9月、福山市建築指導課の査察で、排煙設備や階段の幅など8つの改善をホテル側に指導したが、ホテル側から経済的に困難との回答を受ける。
・2012年4月、ホテル所有者からの売却打診。
・2012年5月13日、火災事故。

ホテルプリンス案内図

ホテルプリンス

福山市ホテルプリンス火災01

福山市ホテルプリンス火災05

福山市ホテルプリンス火災04

福山市ホテルプリンス火災

福山市ホテルプリンス火災02

楠妙子