広島県税事務所元職員の贈収賄に有罪判決

納税者の情報を漏らした見返りに現金を受け取ったなどとして収賄などの罪に問われた広島県の税務事務所の元職員に対し広島地方裁判所は「個人情報を容易に入手できる立場を悪用し国民の信頼を損なう悪質な犯行だ」などと指摘し執行猶予のついた有罪判決を言い渡した。

広島県東部県税事務所の元職員、川崎彰夫被告(47)は15年8月までのおよそ10カ月間に、納税者で車の使用者10人の名前や住所などの情報を尾道市の探偵会社元社長、南康公被告(43)に漏らした見返りに現金9万4000円あまりを受け取ったなどとして収賄などの罪に問われた。

裁判で2人はいずれも起訴内容を認め、検察は川崎被告に懲役2年6カ月、南被告に懲役1年6カ月を求刑していた。6月3日の判決で広島地方裁判所の小川賢司裁判長は「個人情報を容易に入手できる立場を悪用し公正さが強く要求される徴税業務に対する国民の信頼を損なう悪質な犯行だ。小遣いかせぎにもなるなどという安易な考えから一連の犯行に及んでいて厳しい非難を免れない」と指摘した。一方で「2人は反省し川崎被告は懲戒免職処分を受けている」などとして川崎被告に懲役2年6カ月、執行猶予4年、南被告に懲役1年6カ月、執行猶予3年を言い渡した。(NHK広島)

広島県東部県税事務所の職員が収賄で再逮捕

探偵会社の役員らに納税者の情報を漏らしたとして、逮捕・起訴された広島県の税務事務所の職員が、役員らに情報を漏らした見返りに現金数万円を受け取っていた疑いが強まり、警察は収賄などの疑いで職員を再逮捕した。収賄などの疑いで再逮捕されたのは、福山市にある広島県東部県税事務所の職員、川崎彰夫容疑者(46)。また、尾道市の探偵会社役員、南康公容疑者(43)が贈賄などの疑いで再逮捕されたほか、この会社の社員の岡本浩揮容疑者(39)が同じ容疑で新たに逮捕された。

警察によると、川崎職員は去年2月と8月、南役員らから依頼された車の使用者2人の名前や住所などの情報を漏らした見返りに、南役員らから現金数万円を受け取ったとして、収賄などの疑いが持たれている。川崎職員は、自動車税など納税者の情報を管理するコンピューターシステムなどから不正に取得した別の7人の情報を南役員らに漏らしたとして、地方税法違反などの疑いで逮捕・起訴されている。漏らした情報は探偵会社の調査に不正に利用されていたということで、警察は便宜のいきさつや余罪について捜査を進めることにしている。(NHK広島)

収賄で逮捕された京大外科医のタカリ生活

京都大学病院・心臓血管外科の元准教授、丸井晃容疑者(47)が6月14日に収賄容疑で逮捕され、贈賄を行った医療機器販売会社「西村機器」(京都市)の京都支店元副支店長も逮捕された。

FRIDAYによると、丸井容疑者は名門・広島学院高校卒業後、二浪を経て京都大学医学部に合格。心臓血管外科の助手、助教を経て09年に准教授に昇進した。西村容疑者との付き合いが始まったのはこの時期からで、09年から14年の5年間で西村機器と結んだ随意契約は、医療機器十数種類で計5000万円以上になるという。

丸井容疑者は心臓血管外科の前教授の下で、血管再生プロジェクトのナンバー2の立場にあった。厚労省から4年間で2億4000万円もの補助金を得ており、この研究に使う医療機器の導入に絡み、西村機器に便宜を図っていた。また、京大の臨床研究総合センターに所属していた12年と13年、西村機器に研究用機材を発注する見返りとして、同社の社員、西村幸造(39・贈賄容疑で逮捕)にドイツのブランド「RIMOWA」のスーツケースと、アメリカのブランド「TUMI 」のキャリーバッグ2点を、色や型番まで指定して貢がせた。

警察は丸井が西村にメールした高級腕時計やブランドの小物などの「おねだりリスト」を押えているという。さらに丸井はモノだけではなく、祇園遊びや出張先の横浜での飲食接待を求めるメールも送りつけていたというから、このタカリ精神には開いた口がふさがらない。

収賄の安芸太田町元主任の裁判は懲役3年、執行猶予5年の判決

安芸太田町発注の町道の測量・設計事業をめぐり、業者に便宜を図る見返りに商品券を受け取ったなどとして、収賄などの罪に問われた町の元主任に対し広島地方裁判所は、「職務の公正さと社会の信頼を害した」として、執行猶予がついた有罪判決を言い渡した。

安芸太田町の元主任・佐々木芳彦被告(38)はおととし、町が発注した町道の測量と設計事業をめぐり、広島市安佐南区の測量・設計会社が受注できるよう事前に約束し、見返りにこの会社の社長で贈賄の罪で起訴された星居克典被告(41)から、20万円分の商品券を受け取った収賄などの罪に問われている。

裁判で佐々木被告は起訴内容を認め、検察の懲役4年の求刑に対し、弁護側は刑を軽くするよう求めていた。6月17日の判決で広島地方裁判所の三芳純平裁判官は、「佐々木被告の意向で事業を事前に見積もりする業者が決まっていた。入札の参加業者の間では見積もりをした業者が落札できるよう配慮することが常態化していた」と指摘した。その上で「職務の公正さと社会の信頼を害した」として佐々木被告に懲役3年、執行猶予5年、星居被告に懲役8ヶ月、執行猶予3年を言い渡した。(NHK広島)

安芸太田町の主任が業者とつるんで嘘の報告