広島土砂災害から3年「なぜそこに住んだ?」

77人が亡くなった広島土砂災害から8月20日で3年を迎えた。現地では砂防ダムの建設など復興が進む一方、住宅の再建をあきらめる人も多くいるという。特に犠牲者が出た安佐南区八木3丁目など10地域の人口は、災害後の約3年間で計274世帯、1067人減った。

そこで、どうしても疑問なことがある。なぜこの地域に住んだのだろうか。被災者の人たちにどうこう言うつもりはないし、誰がどこに住もうが勝手な話だし自由だ。ただ、自分ならこの地域に住むという選択は昔から無いのだ。その理由を簡単に説明したい。


1.斜面には住まない

この世に生まれて以来、斜面に住んだことがない。斜面は高台に位置していることが多いから眺望が良いため、好んで住む人がいると思う。また、土地価格が平坦地に比べて安いのも理由だろう。しかし、個人的には、敷地の前面道路が傾斜しているような土地には住みたくない。まず、自宅まで坂を上らなけらばならないのが嫌だ。また、敷地と前面道路がフラットの方が車の出し入れも楽だ。それに傾斜していると平衡感覚がおかしくなりそうだ。眺望については持論がある。人は自宅に居るとき、外を眺めている時間というのは、そんなに多くないものだから、あまり重要だとは思わない。

2.山林の近くには住まない

人によっては木々などの緑を好む人が居ると思うが、家の近くに山林があると、蚊やぶと、ムカデなどの虫が家の中に入ってくる。特に夜は部屋の明かりでたくさんの害虫が押し寄せて来るから、このような場所には住まない。

3.道が狭い所には住まない

被災した地域のほとんどは、道が狭く、くねったりしている。前面道路が狭いと車の出し入れが難しいし、通勤時にも神経を使う。さらに引っ越しの時にも苦労する。前面道路の幅員は幹線道路に至るまで、すべて最低でも4メートルはほしい。さらに道路横に小川があちこちにあるが、ガードレールがほとんどない。このような場所で車を走らせると危ないどころか、夜間は死との綱渡りだ。


以上の事から、元々、この地域に住む理由がないし、親の代からもない。



広島土砂災害から3年目

北広島町で水路見回りの67歳男性が行方不明

7月4日から5日にかけて大雨となった北広島町で、農業用水路の見回りをしていたとみられる67歳の男性が5日から行方が分からなくなっている。行方が分からなくなっているのは、北広島町川戸の67歳の男性で、5日夜、地区の区長から「男性が自宅に戻らない」と警察に連絡があった。

警察によると、男性は地区内の農業用水路の見回りを担当していて、5日は午前5時ごろから見回りをしていたとみられるという。男性の自宅周辺の田んぼには、幅1メートル、深さ80センチほどの水路が張り巡らされ、近くの川につながっており、4日からの大雨の影響で、5日は水路の水かさが大幅に増していたということで、警察などは男性が水路に流された可能性もあるとみて、捜索を行っている。

行方不明になった男性の捜索が行われた北広島町では、警察や消防団などおよそ90人が捜索に参加した。近くを流れる江の川で行われた捜索では、消防団員などがシャベルや「どびぐち」と呼ばれる道具を使い、河原に生い茂った草をかき分けながら男性を探していた。

行方が分からなくなっている男性が住んでいた川戸地区に近い、北広島町役場大朝支所の職員によると、5日は未明から地面をたたきつけるような強い雨が降り続け、やむことがなかったという。広島県が北広島町川戸に設置した雨量計では、5日午前0時から午前1時までの間に40ミリの激しい雨が降り、その後も20ミリ以上の強い雨が降り続いた。午前7時まで7時間に183ミリの雨が観測されている。(NHK広島)




北広島町 大雨 行方不明

広島の大雨増水の影響で人が川に流され死亡

7月5日午前、広島市安佐北区の川で近くに住む93歳の男性が流されているのが見つかり、救助されたが死亡した。5日午前10時ごろ、広島市安佐北区安佐町の鈴張川で「人が流されている」という通報が消防に寄せられた。消防隊員が流されていた男性を見つけ川の中から救助したが、すでに死亡していたという。警察によると、死亡したのは近くに住む93歳の男性で、ふだんから田んぼの様子を見に外出するのが日課だったという。降り続いた雨の影響で川は増水していたということで、警察が事故の状況を調べている。(NHK)

土砂災害警報 広島市民26万人に避難勧告?できわけないだろ?

広島市は土砂災害の危険性が高まっているとして6月30日午前5時現在で、市内の8つの区の合わせて11万3228世帯、26万3076人を対象に避難勧告を出し、避難を呼びかけていという。

避難勧告の対象は、いずれも一部の地域だという。中区で366世帯、738人、東区で15093世帯、34276人、南区で3100世帯、7276人、西区で32022世帯、74623人、安佐南区で14484世帯、35009人安佐北区で32952世帯、75529人、安芸区で8139世帯、17487人、佐伯区で7072世帯、18138人となっている。

また、東広島市では市内の一部の地域の6万7939世帯15万2894人を対象に避難勧告が出ている。

このほか、竹原市、尾道市、三原市でもそれぞれ一部の地域に避難勧告が出ている。(NHK広島)
           
          

広島土砂災害・被災地砂防ダムが1年遅れで25基完成

5月15日、国土交通省中国地方整備局は、平成26年8月に起きた広島市の土砂災害で、安佐北、安佐南両区の被災地で進めていた緊急事業の砂防ダム25基が、全て完成したと発表した。当初の計画では昨年6月に完成する予定だった。ダムの完成を受け、広島市は近く、被災地に限って暫定的に早めに出していた避難情報の運用を解除する。整備局によると、渓流に残った土砂の対策として、27年4月からダムの建設を開始。最後の1基となった安佐南区緑井8丁目の地区では用地の取得が遅れ、5月14日に完成した。(産経)

北広島町の国道186号線で道路脇の斜面が土砂崩れ

2月1日午後、北広島町の国道186号線で道路脇の斜面が崩れて土砂が道路を覆い、通行ができなくなった。県では復旧作業を急いでいるが通行再開のめどは立っていないという。広島県によると、1日午後1時40分ごろ、北広島町細見の国道186号線で、斜面が崩れたと警察から県に連絡があった。県が駆けつけたところ、道路脇の斜面が崩れて幅およそ10メートルの道路がおよそ30メートルにわたって土砂と大きな岩がふさいでいるのを確認した。

土砂はおよそ1000立方メートルあるということで、県は現場付近の上下線で通行止めにするとともに、通行する車両をう回路に誘導して対応しているという。県によると現場付近の国道186号線は北広島町と安芸太田町の境で1日に1100台あまりの車の通行量がある。

県では新たな土砂崩れが起きる危険がないか確認するとともに復旧作業を急ぐことにしているが、今のところ、めどは立っていないという。また、中国電力などによると、この土砂崩れの影響で付近の電線が切れ、一時、周辺の106戸が停電したが、午後4時までにすべて復旧したという。(NHK広島)




北広島町細見 土砂崩れ

広島被災10地域で人口976人減少

災害関連死を含め77人が犠牲になった2014年8月の広島市の土砂災害から20日で2年となった。被災地では砂防ダムが完成し、復興が進んでいるが人口の減少が続いているという。安佐南区八木3丁目や安佐北区可部東6丁目など犠牲者が出た計10地域では、災害前と比べて計976人減った。

10地域の内、最も人口が減少したのが八木3丁目で2014年7月末の人口が2443人だったが、2016年7月末では1923人になり、520人の減少となった。

避難や転出、広域避難路の整備に伴う立ち退きが主な原因とみられる。立ち退きは今後も続くため、人口減がさらに進む可能性がある。

10地域とは、
安佐南区八木3、4、8丁目
安佐南区緑井7、8丁目
安佐南区山本8丁目
安佐北区可部東2、6丁目
安佐北区三入南2丁目
安佐北区可部町桐原(とげ)

(中国)



広島土砂災害から2年


広島市安佐南区 土砂災害砂防ダム

福山市の浸水被害が約300件

6月22日からの大雨で、福山市は被害の大きかった地域の調査をほぼ終え、被害は床上と床下浸水あわせておよそ300件にのぼることが分かった。福山市では6月22日からの大雨で、市内の5カ所の川があふれたり決壊したりして山手町や神村町など広い範囲で浸水被害が発生し、福山市は住宅などを訪問し被害状況の調査を進めている。

被害が大きかった地域の調査はほぼ終わり、その結果、床上浸水が77件、床下浸水が221件と、建物の浸水被害はあわせて少なくとも298件にのぼることが新たに分かった。内訳は、羽原川があふれた神村町では床上浸水が29件、床下浸水が25件。猪之子川が決壊した瀬戸町では床上浸水が12件、床下浸水が27件。福川があふれた山手町で床上浸水が2件、床下浸水が16件。

福山市の調査はまだ継続していて、住民が不在だった建物などについてさらに聞き取り調査を行うことにしている。福山市の羽田市長は6月27日、福山市役所で開かれた市の防災会議で、河川の管理や整備のあり方のほか被害の状況を適切に把握できていたかなどについて検証を進めるよう関係部局に指示した。(NHK広島)

福山で大雨の影響で堤防が決壊、住宅が水浸し

6月22日未明から降り続いた大雨の影響で福山市では23日朝、市内を流れる猪之子川の堤防が20メートルにわたって決壊したほか、別の2つの河川でも水があふれ、広い範囲で住宅などが浸水する被害が出た。

福山市によると23日午前6時ごろ、瀬戸町を流れる猪之子川の堤防が決壊していると住民から通報が寄せられた。市の担当者が確認したところ、瀬戸町長和で川の堤防がおよそ20メートルにわたって決壊し、広い範囲に水が流れ出ていたという。さらに福山市では松永町の羽原川と沼隈町の山南川でも川の水があふれていて、広い範囲で住宅などが浸水する被害が出た。

広島県によると、猪之子川は芦田川水系のおよそ2.9キロの1級河川で、流域には住宅街や農地が広がっている。福山市では現地に職員を派遣するなどして被害の把握急いでいる。

広島地方気象台によると、福山市では23日午前9時40分までの24時間に148.5ミリの雨が降ったという。また、午前2時20分すぎまでの1時間には統計を取り始めて以来、6月の時間雨量としては最も多い38ミリの雨が降ったという。(NHK広島)




福山冠水01

福山冠水02

福山冠水03

福山冠水19台

広島市周辺は活断層が密集~いつ動くか分からない

最大震度7を記録し、多くの犠牲者が出た熊本地震は市街地の真下に走る活断層が引き起こす「内陸直下型地震」の怖さを見せつけた。同様の活断層は中国地方にも複数あり、特に広島市周辺では「五日市断層」や「己斐ー広島西縁断層帯」があり、専門家はいつでも同規模の地震が起き得ると指摘する。


さらに広島県内の土砂災害危険箇所は3万1987と全国1位であり、建物の耐震化率については公共施設が73.4%(14年度末)で全国で最下位となっている。広島市街地周辺の住宅団地は、地形も複雑だから危険度が高い。特に景観や眺望の良い高台や斜面に戸建やマンションを築造しているが、これらは災害時には最も危険な目に晒されることになる。


危険地域は高台だけではない。地盤が軟弱で人口も密集する広島市中心地域でも大きな被害が出る可能性があり、特に懸念されるのが多くの川に挟まれるようにして形成された特有の街並みだ。大地震が起きれば、多くの橋が崩落して交通が寸断される。さらに液状化が起こり、広島市街地は大パニックになる。


そんな広島市の未来予想図は誰でも思いつくが、現実にその日が来たとき、市民は目を覚ますことになるのだろう。以下、中国新聞の「直下型の危険・熊本地震と中国地方」から引用。


「ここにもくっきりと活断層が・・・」。23日、2度にわたり震度7を記録した熊本県益城町福原で山口大の楮原京子講師(地震地形学)が民家の庭を貫く約1メートルの段差に目を向けた。直下の活断層がずれて地表に生じた。「断層は想定した位置にあった。その周辺でやはり建物の被害は大きい」。


「中国地方でも同じような活断層が発達している。特に山口県東部から広島県中部は全国的にみても活断層が密集している」。現地調査した中田高・広島大名誉教授(変動地形学)は警鐘を鳴らす。


広島市安佐北区から廿日市市を走る「五日市断層(長さ約20キロ)」や約6キロ東側を並行する「己斐―広島西縁断層帯(約10キロ)」、尾道市から井原市かけての「長者ヶ原断層―芳井断層(約37キロ)」はそれぞれM7.0、M6.5、M7.4程度の地震を引き起こすとされる。


地震による土砂災害は、揺れの大きい山頂や尾根で起きやすい。中国地方では、花こう岩が風化した「まさ土」などで表面が覆われている傾斜地が多い。まさ土は粘着性がないため、南阿蘇村と同じように揺れによる土砂災害が起きやすい。


さらに、これらの活断層は地盤の弱い広島都市圏のデルタ地帯に近く、中田名誉教授は「揺れによる家屋被害は、熊本以上になる可能性がある」と指摘する。


活断層の多くは、数千~数万年に1度動くとされるが、浸食や堆積が進む地域では、断層の位置や過去の活動の有無を見極めるのは難しい。


五日市断層や己斐―広島西縁断層帯の30年以内の地震の発生確率は、今回の前震を起こした日奈久断層帯の高野―白旗区間と同じ「不明」との評価。複数の専門家は「つまり、いつ動くか分からない」。(中国)


下図のかっこ内は発生する可能性がある地震のマグニチュード(M)と30年以内の地震の発生確率。

広島市周辺の活断層



安芸灘断層群1



以下の6枚の図は国土地理院の活断層図をもとに特に危険な地域を表してみたもの。

五日市断層1

五日市断層2

己斐―西縁断層帯1

己斐―西縁断層帯2

己斐―西縁断層帯3

己斐―西縁断層帯4

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