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広島マツダ宇品工場、元派遣社員が車で暴走

平成22年6月22日 マツダ宇品工場(広島市南区)で、自称派遣社員運転の車に従業員らが次々とはねられ、1人が死亡、10人が負傷したという。殺人未遂などの容疑で現行犯逮捕されたのは、広島市安佐南区上安2丁目の引寺(ひきじ)利明容疑者(42)。広島県警によると、引寺利明容疑者は逃走した府中町の山中で、自ら110番し、駆け付けた警察官に逮捕された。引寺利明容疑者は「精神的にむしゃくしゃして人をはねた。殺すつもりだった」「工場で車を止めて包丁を振り回してやろうと思った」「4月に解雇された。会社に恨みがあった」と供述している。マツダによると、引寺利明容疑者は同社の元期間社員。今年3月25日に入社し、4月1日にプラスチック課に配属、同14日に退社した。実質勤務は8日で、退職理由は一身上の都合。実働したのはわずか8日間で、職場でトラブルを起こすこともなかったという。

マツダによると、同社の国内工場に勤務する非正規従業員は「期間社員」として、昨年7月以降、6カ月契約で直接雇用。その後は会社の業績や本人の能力に合わせ、半年ごとに契約を見直し、最長3年間働くことができるという。非正規従業員は、4月時点で約260人。平成20年11月には約2200人いたが、業績悪化に伴い21年7月には90人に激減。その後、業績の持ち直しなどから採用数を増やしていた。

一方、元派遣社員らが地位確認訴訟を起こすなど、労使関係をめぐるトラブルが相次いでいた。昨年6月には、同社が直接雇用義務が生じる法定期間(連続3年)を超えないよう派遣労働者を期間社員として一時的に直接雇用し、再び派遣として受け入れる方法を繰り返したとして、広島労働局が労働者派遣法違反の疑いがあるとして文書指導したことも明らかになった。

20年秋のリーマン・ショックに端を発した世界的な自動車不況の影響により、マツダの業績は競合他社以上に厳しい状況に置かれているようだ。宇品工場の看板車種である「RX-8」は、売れ行きが伸びず、欧州での販売終了が決まっている。

マツダ宇品工場1

広島マツダ宇品工場

マツダ本社

マツダ宇品工場3

マツダ宇品工場4


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